町田 パリ五輪世代・平河から3得点 開幕5戦不敗 初昇格クラブ最長タイ 首位ガッチリ 

2024年03月31日 04:30

サッカー

町田 パリ五輪世代・平河から3得点 開幕5戦不敗 初昇格クラブ最長タイ 首位ガッチリ 
<町田・鳥栖>サポーターにあいさつする際にとびあがって平河(左から2人目)ら選手たちよりも勝利を喜んだ町田・黒田監督(右から3人目)(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 【明治安田J1第5節   町田3ー1鳥栖 ( 2024年3月30日    Gスタ )】 明治安田J1リーグは9試合が行われ、初昇格で首位に立つ町田がホームで鳥栖に3―1で勝ち、連勝を4に伸ばした。U―23日本代表MF平河悠(23)がチームの全3得点をアシストする活躍。初昇格クラブ最長タイの開幕5戦負けなしで、首位をガッチリ守った。C大阪は湘南に勝ち、3連勝で2位に浮上した。
 トップに立つ真価を証明した。首位浮上後最初の試合で、町田が今季最多の3発で快勝。傑出した突破力と運動量で全得点を演出した平河は「首位争いに食い込むために大事な試合。大きな勝ち点3につながった」と勝利をかみしめた。

 後半9分のショートカウンターからの勝ち越し点が、町田の強さを象徴していた。敵陣で相手がつないだ緩い横パスを、平河が見逃さずインターセプト。一気に加速してGKとの1対1に持ち込むとギリギリで中央に折り返し、FW呉世勲の決勝弾を呼び込んだ。

 「センターバックのところで横パスが少しずれていた。足を出したら取れて、その時点で勝ちかなと思った」。シュートも狙えたが「黒田監督には確率が高い選手を選択しろと常に言われている」。序盤にはロングスローを相手がクリアした浮き球に左足を振り抜き、FW藤本が頭で合わせ開幕5戦連続で先制。後半12分にも、正確な右クロスを呉世勲の頭に合わせた。

 昨春に山梨学院大を卒業するまで代表は遠い存在だったが、昨季J2で頭角を現した。パリ五輪を目指す現U―23日本代表に昨年6月に初招集され、今月22日のマリ戦で代表初得点。代表でも町田でも左右両サイドをできる強みを生かし、初のJ1で開幕から全5試合にフル出場中。佐賀県出身で「ずっと見てきたチーム」という鳥栖相手に躍動した。

 J1初昇格チームの開幕5戦負けなしは、02年に5連勝した仙台と並ぶ最長タイ。「攻守にわたりチームに欠かせない存在になっている」。黒田監督も絶賛する背番号7が、快進撃の中心にいる。

 ◇平河 悠(ひらかわ・ゆう)2001年(平13)1月3日生まれ、佐賀県出身の23歳。佐賀東で3年時全国高校総体出場。山梨学院大3年時に総理大臣杯全国4強、東京都1部リーグ3年連続得点王。23年に町田に加入し、昨季J2で35試合6得点4アシスト。1メートル72、70キロ。利き足は右。

おすすめテーマ

2024年03月31日のニュース

特集

サッカーのランキング

【楽天】オススメアイテム