U23日本代表 8大会連続五輪決めた!エース細谷2戦連発で決勝進出「優勝してパリに行けるように」
2024年05月01日 04:45
サッカー
ピッチの最前線、もう、もがき苦しむ姿はなかった。序盤から数え切れないほどDFラインの裏を狙う動きを繰り返した。得点は藤田との呼吸がピタリ合った瞬間だ。4月25日のカタール戦で長いトンネルを抜けた。昨年11月25日の鳥栖戦以来、公式戦では約5カ月ぶりのゴールで目が覚めた。「やれることを証明できた」。もう心配はない。
過去の成功体験が糧になった。柏U―18時代の18年1月、世界の強豪クラブのユース年代が参戦するアルカス杯に出場。計5得点で大会MVPに輝いた。Rマドリード戦では2得点で金星を演出。過去2年間は歯が立たなかった相手だったが、ハードワークを続けることが成功につながることを知った。くしくもドーハが会場だった。だからこそ無得点が続き周囲から批判にさらされても、愚直に裏を狙い続けた。
大岩ジャパンは22年3月に発足。当初は学生とプロの混合でバラバラだった。当時明大のMF佐藤は「プロでやってる人と高校生や大学生の混合チーム。壁もあったし、怖かった」。藤田も「人見知りも多く話す機会もなかった」と言う。明るいGK小久保が潤滑油となり、ピッチ内でけん引したのが常連組の細谷だった。今ではお互いが「ファミリー」と言い合う関係になった。
ドーハでのイラク戦で2点を奪うのは31年前と同じだが、もちろん「悲劇」は起きなかった。試合後、パリ切符獲得の歓喜に沸く仲間を見ながら細谷は「優勝しかない。優勝してパリに行けるように」と気を引き締めた。最終目的地は68年メキシコ大会以来となるメダル獲得。まずはアジアの頂点を経由し、花の都へ向かう。
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