鹿島 ジーコ氏見守る“御前試合”で大失速ドロー 交代策が裏目に…ポポヴィッチ監督「責任は私にある」

2024年05月12日 21:46

サッカー

鹿島 ジーコ氏見守る“御前試合”で大失速ドロー 交代策が裏目に…ポポヴィッチ監督「責任は私にある」
<鹿島・東京V>3点差を追いつかれ引き分け、肩を落とす鹿島イレブン(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 【明治安田J1リーグ第13節   鹿島3―3東京V ( 2024年5月12日    カシマ )】 鹿島は16年ぶりとなった東京Vとの名門対決に3―3で引き分け、4連勝を逃した。後半5分までに3点を奪う一方的な展開だったが、後半途中から急失速。同24分、36分に立て続けに失点を許すと、試合終了間際にセットプレーから追い付かれた。クラブアドバイザーのジーコ氏(71)が今季初観戦した試合で“勝ち点2”を取りこぼす悪夢のようなドロー。FW鈴木優磨は「3―0を守り切れないのは弱いチーム」と吐き捨てた。
 連戦を見据えた交代策が裏目に出た。14日間で5試合を戦う過密日程の1戦目。後半、3点リードしたポポヴィッチ監督は次々と交代カードを切り、29分までに今季最速で5枠を使い切った。だが、選手を入れ替えた右サイドから失点を招くなど、チーム全体がパワーダウン。途中出場の選手が勢いを生み出した東京Vとは対照的だった。指揮官は「選手を交代させたことによって流れが変わってしまった。もちろん私が交代カードを切るので責任は私にある。ただ連戦を考えた」と嘆いた。

 試合後はスタンドからブーイングが起こり、選手の表情には敗戦ムードが漂っていた。ただ下を向く時間はない。中2日の15日にアウェー広島戦が待ち、19日はホームに首位・神戸を迎える。DF植田直通は「この連戦は今年を占うんじゃないかというくらい重きを置いている。優勝するにはこの連戦で上位陣に勝っていくしかない。今日の試合を引きずらないようにしたい」と、前半戦の正念場を見据えた。

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