サッカー五輪代表帰国 「幻同点弾」FW細谷 「細谷の1ミリ」の真相語る「背負った時に…」

2024年08月04日 16:44

サッカー

サッカー五輪代表帰国 「幻同点弾」FW細谷 「細谷の1ミリ」の真相語る「背負った時に…」
<パリ五輪男子サッカー日本代表・帰国>取材に応じる細谷(撮影・村上 大輔) Photo By スポニチ
 パリ五輪に出場したサッカー男子日本代表が4日、帰国した。準々決勝・スペイン戦で放ったシュートが取り消され、「幻の同点弾」となったFW細谷真大(22=柏)が取材に応じた。
 56年ぶりのメダル獲得を目指した2日の準々決勝で、優勝候補スペインに0―3と敗戦。1点リードを許した前半40分、細谷がゴールネットを揺らすもVAR判定によって得点は認められず。後半に失点を重ね、2大会連続の4強進出とはならなかった。

 0-1の前半40分、FW細谷が相手DFを背負った状態からパスを受け、鋭く反転して右足シュート。ゴールネットを揺らすもVARによって“オフサイド”と判定され得点は認められず。スタジアムからは大ブーイングが起きた。ネット上でも「細谷の1ミリ」として大きな注目を集めた。

 細谷は「特別な大会でもあるし、最後負けてしまったけれどこのメンバーと戦えて良かったと思います」と述べた。

 認められなかったスペイン戦の得点については「この悔しさを次につなげないといけない。得点シーンは悔しさが残るけれどしょうがない部分も多いかなと思います」と前を向いた。

 オフサイドの映像は「見ました」といい、「感覚的にはそういうの(オフサイド)はなかったし、背負った時にどうしても大股になってしまったので、そこが出ちゃったのかなと思います」と述べた。

 一方で本田圭佑らが高く評価し、存在感を見せつけた。「ああいうゴールはリーグ戦でもなかったですし、練習の中では繰り返していた形だった。すごく理想に近いゴールだった」とし、今大会は「フィジカルを含めて余裕があったし、やれてる感覚があった。ゴール前とか高める必要があると思う」と手応えを口にした。

 初の国際舞台を経験し「FWでいる以上、世界との差を受け止めるしかないし、埋めなきゃいけない。ミドルシュート含め、スペインさんの方が上だったのでそこはもっと上に行かないといけない」と振り返った。大岩監督には試合後、「もっとできると言われた」と明かし、「その通りだと思うし、自分ももっと上に行かなきゃいけない。恩返ししたいと思います」と指揮官への恩返しを誓った。「悔しさは残っている。W杯の舞台で晴らしたい」とさらなる高みを見つめた。

 ▼DF大畑 出てきたスペースを簡単にすぐ使えるスペインのサッカーは、相手としても嫌だった。そういうのをやりたいと思った。(海外との差は大きい?)全体として見たらそんなに大きくないけど、個人としては全然差があるかなと思った。

 ▼DF関根 日本では体感できないようなことを経験できた。スペインも全然レベルが違った。すごく刺激になった。日本でもいろいろ良い経験させてもらってますし、レイソルの期間なかったらここにも来れなかった。だけど、やっぱりこういう世界の舞台経験したら、もう一個上のレベルの選手がいると感じた。ビッグクラブでやってる選手がゴロゴロいて。限界以上のものが出せるんじゃないかと思ったので、そういう目標は強くなった。

 ▼DF木村 Jリーグも決してレベルは低くないけれど、(スペインなどの海外勢は)アンダーであの強さ。世界でもっと上の選手と戦い続けることが上のステップにのぼっていく手段だと思う。大岩さんにはずっと感謝しています。五輪も呼んでいただいて。しっかり使っていただいたことで得られたものと今後に向かって、サッカー人生の目標がある程度決まってきた。感謝しています。最後、金メダルとらせてあげたかった。

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