森保J 無失点も連勝もオウンゴールで止まった…豪州と痛み分け、厳しい道のりを“再確認”

2024年10月16日 05:30

サッカー

森保J 無失点も連勝もオウンゴールで止まった…豪州と痛み分け、厳しい道のりを“再確認”
オウンゴールに肩を落とす谷口 (撮影・白鳥 佳樹) Photo By スポニチ
 【W杯北中米大会アジア最終予選C組   日本1ー1オーストラリア ( 2024年10月15日    埼玉スタジアム )】 日本代表は15日、26年W杯北中米大会アジア最終予選でオーストラリアにホームで1―1と引き分け、連勝が3でストップした。後半13分にオウンゴールで今予選初失点。国際Aマッチ連続無失点は6試合でストップしたが、同31分に途中出場のMF中村敬斗(24=Sランス)の左足クロスが相手に当たってオウンゴールで追いついた。11月はインドネシア、中国とのアウェー2連戦に臨む。
 3戦14得点と破竹の勢いだった森保ジャパンの連勝が止まった。18年10月のウルグアイ戦以来のチケット完売で満員に埋まった埼玉スタジアムで今予選初の引き分け。それでも1―1に追いつき、最後は逆転を目指して戦ったイレブンを森保監督は「悔しい結果ではあるけど、選手たちの試合中のプロセス、試合に向けた日々のプロセスを評価したい」と称えた。

 記録が途絶えた瞬間、スタジアム中にため息があふれた。後半13分、左サイドから相手クロスをゴール前で待ち構えていたDF谷口がクリアできず、奇麗な“右足ボレー”でネットを揺らした。「決して難しいボールではない。僕はゲームを崩してしまった」と谷口。ピンチでも何でもないシーンから失点を喫した。クリーンシートならジーコ監督時代(03~04年)に記録した歴代最多7試合連続無失点記録に並ぶはずが、アジア杯準々決勝イラン戦以来の失点。今回の最終予選では4試合目にして初失点となった。

 それでも負けなかった。初戦でつまずいた前回の最終予選を教訓に、万全のサポート体制を構築。初戦の中国戦に向け欧州組11選手にチャーター機を用意した。実は発熱した堂安は乗れず、次戦バーレーン戦から合流するプランもあったが、下熱して1日遅れで帰国すると、先発して7―0勝利に貢献した。メディカルは今もコロナなどのウイルス検査を毎回、実施。選手の体調管理を徹底している。

 終盤は猛反撃を仕掛け、W杯予選通算24勝4分け1敗だった代表の“聖地”で今予選の無敗は守った。後半は疲れも目立ったが、指揮官は先発をほぼ固定している理由について「確認事項を少なくして、前の試合を生かすように慎重にやっている」と強調。「最終予選で勝っていくことは簡単ではないことが今日、再確認できた」と自らに言い聞かせた。

 「切り替えてもらいたい。これからも厳しい道のりを一歩一歩進んでW杯出場権を獲りたい」と指揮官。年内の8大会連続W杯出場決定は消滅したが、この日の教訓を生かし目標のW杯優勝へ突き進んでいく。

 《データ》
 日本が2次、最終を通じて26年W杯予選10試合目で初失点。3月21日北朝鮮戦から続いていた国際Aマッチの連続試合無失点は6で止まり、03~04年の7試合には届かなかった。一方で22年W杯スペイン戦から続く連続試合得点は25に伸ばし、15~17年の24試合を抜いて最多となった(ともに3―0扱いの北朝鮮との没収試合を除く)。

 日本のオウンゴールによる得点は29点目で失点は18点目。同一試合でオウンゴールの得点と失点が記録されたのは初めて。

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