森保J 無失点も連勝もオウンゴールで止まった…豪州と痛み分け、厳しい道のりを“再確認”
2024年10月16日 05:30
サッカー
記録が途絶えた瞬間、スタジアム中にため息があふれた。後半13分、左サイドから相手クロスをゴール前で待ち構えていたDF谷口がクリアできず、奇麗な“右足ボレー”でネットを揺らした。「決して難しいボールではない。僕はゲームを崩してしまった」と谷口。ピンチでも何でもないシーンから失点を喫した。クリーンシートならジーコ監督時代(03~04年)に記録した歴代最多7試合連続無失点記録に並ぶはずが、アジア杯準々決勝イラン戦以来の失点。今回の最終予選では4試合目にして初失点となった。
それでも負けなかった。初戦でつまずいた前回の最終予選を教訓に、万全のサポート体制を構築。初戦の中国戦に向け欧州組11選手にチャーター機を用意した。実は発熱した堂安は乗れず、次戦バーレーン戦から合流するプランもあったが、下熱して1日遅れで帰国すると、先発して7―0勝利に貢献した。メディカルは今もコロナなどのウイルス検査を毎回、実施。選手の体調管理を徹底している。
終盤は猛反撃を仕掛け、W杯予選通算24勝4分け1敗だった代表の“聖地”で今予選の無敗は守った。後半は疲れも目立ったが、指揮官は先発をほぼ固定している理由について「確認事項を少なくして、前の試合を生かすように慎重にやっている」と強調。「最終予選で勝っていくことは簡単ではないことが今日、再確認できた」と自らに言い聞かせた。
「切り替えてもらいたい。これからも厳しい道のりを一歩一歩進んでW杯出場権を獲りたい」と指揮官。年内の8大会連続W杯出場決定は消滅したが、この日の教訓を生かし目標のW杯優勝へ突き進んでいく。
《データ》
日本が2次、最終を通じて26年W杯予選10試合目で初失点。3月21日北朝鮮戦から続いていた国際Aマッチの連続試合無失点は6で止まり、03~04年の7試合には届かなかった。一方で22年W杯スペイン戦から続く連続試合得点は25に伸ばし、15~17年の24試合を抜いて最多となった(ともに3―0扱いの北朝鮮との没収試合を除く)。
日本のオウンゴールによる得点は29点目で失点は18点目。同一試合でオウンゴールの得点と失点が記録されたのは初めて。
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