城彰二氏 この引き分けがチームを締め直すきっかけに

2024年10月16日 05:05

サッカー

城彰二氏 この引き分けがチームを締め直すきっかけに
得点を喜ぶ上田(右)と中村 (撮影・白鳥 佳樹) Photo By スポニチ
 【W杯北中米大会アジア最終予選C組   日本1ー1オーストラリア ( 2024年10月15日    埼玉スタジアム )】 【城彰二 視点】日本は何とか追いついて、引き分けたが、自分たちがやりたいサッカーはできなかった。動き出しが悪く、動きの量も少なく、特にセカンドボールが拾えず、クリアも味方につながらない場面が多かった。日本が良くない時は、ボールを奪ってもつなげないことが多い。まさにそういう試合だった。
 長距離の移動は慣れているが、欧州はシーズンが始まって2カ月余りで、疲れが出てくる頃。こういう展開の時にピッチ上で修正できる遠藤が欠場した影響もあると思う。このあたりは代表チームづくりの難しさだろう。

 オーストラリアに守備を固められたが、前半は久保が右サイドからドリブルでチャンスをつくっていたし、終盤は伊東と中村が仕掛けて、最後は中村の突破からオウンゴールで追いついた。苦しい中でも、負けなかったことは評価していい。開幕から3連勝で最高のスタートを切ったが、この引き分けはチームを締め直すきっかけになると思う。(元日本代表FW)

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