新国立競技場 寒さ対策お手上げ…21日夜は“極寒こけら落とし”か 暑さ対策も不透明
2019年12月16日 08:30
社会
ただ、それ以上の問題は暑さ対策だ。国立競技場では場内の8カ所にミスト冷却設備を置いたほか、気流創出ファン185台、空調付き休憩室16室を置いて対応する。デザインを手がけた建築家の隈研吾氏が「空調に頼らない形で観客席に風を呼び込む」と話した通り、屋根の外側部分に格子状に取り付けられた木を模したアルミ棒が風をコントロールし、スタンド内に送り込む構造となっている。
3階コンコース沿いには「風のテラス」「情報の庭」と名付けた休憩スペースが計10カ所あり、窓を開閉することで風の調節が可能だが、どこまで有効かは不透明。関係者は「体感的に涼しい」と説明するしかないのが現状。今後さらなる対応が求められそうだ。