熱海富士“恩師”は涙 高校時代下宿の食堂店主「日本人横綱になれ」
2023年09月25日 04:50
社会
一瞬で勝負が決まり「あー」とため息が漏れたが、すぐに全員が拍手で称えた。食堂の店主で、小学5年から4年間指導していた三島相撲クラブの杉山信二さん(60)は「感無量です。ありがとうを伝えたい」と涙を流し、教え子の健闘を称えた。
同店では、熱海富士が優勝した際に本名にちなんだ「さくちゃんセット」という特別メニューを出そうと考えていたが、杉山さんは「ここまでやってくれたから」と25、26、29日の3日間で提供することを決めた。メニューは熱海富士の好物の焼き肉と唐揚げが合わさった定食に、半ラーメンをつけたもので、値段は770円(税込み)。熱海富士は下宿時、山盛りのご飯と麺2玉のラーメンでこの定食を食べていたという。
杉山さんは将来が期待される21歳に「初心を忘れずに、日本人横綱になれ」と期待を込めた。