熱海富士“恩師”は涙 高校時代下宿の食堂店主「日本人横綱になれ」

2023年09月25日 04:50

社会

熱海富士“恩師”は涙 高校時代下宿の食堂店主「日本人横綱になれ」
恩師の杉山信二さんの目には涙も Photo By スポニチ
 苦い経験を生かして、一層の成長を!大相撲秋場所千秋楽の24日、初優勝を目指した熱海富士(21)の地元である静岡県熱海市ではパブリックビューイング(PV)が開かれ、元歌手の橋幸夫さん(80)ら約120人が駆けつけた。静岡県勢初の優勝とはならなかったが、今後に期待する声であふれた。
 熱海富士が高校時代下宿をしていた三島市の「光玉母(こうぎょくぼ)食堂 めししんちゃん」にも20人以上が集まり大一番を見守った。

 一瞬で勝負が決まり「あー」とため息が漏れたが、すぐに全員が拍手で称えた。食堂の店主で、小学5年から4年間指導していた三島相撲クラブの杉山信二さん(60)は「感無量です。ありがとうを伝えたい」と涙を流し、教え子の健闘を称えた。

 同店では、熱海富士が優勝した際に本名にちなんだ「さくちゃんセット」という特別メニューを出そうと考えていたが、杉山さんは「ここまでやってくれたから」と25、26、29日の3日間で提供することを決めた。メニューは熱海富士の好物の焼き肉と唐揚げが合わさった定食に、半ラーメンをつけたもので、値段は770円(税込み)。熱海富士は下宿時、山盛りのご飯と麺2玉のラーメンでこの定食を食べていたという。

 杉山さんは将来が期待される21歳に「初心を忘れずに、日本人横綱になれ」と期待を込めた。

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