ブサカワ犬「わさお」の後継 養女「ちょめ」マイペースで観光駅長の重責担う
2024年06月24日 05:30
社会
![ブサカワ犬「わさお」の後継 養女「ちょめ」マイペースで観光駅長の重責担う](/society/news/2024/06/24/jpeg/20240624s10042000060000p_view.webp)
預かり中、まだ名前がないことを指して、菊谷さんが伏せ字を意味する俗語から「チョメチョメ」と呼んだのが由来。「雄なら(名無しの)『権兵衛』にするつもりだったらしい」と工藤さん。
18年に鰺ケ沢駅の見習いとなり、わさお、その妻つばき(19年に急死)と共に観光客の出迎え活動を開始。観光主任や営業主任を歴任し、晴れて観光駅長に昇格した。
体は一回り小さいが、わさおをほうふつとさせる白い長毛が特徴で、同じような活躍を期待されることも。だが工藤さんは「性格は全く違う。わさおほどのオーラやサービス精神はなく、我が強いイヤイヤ駅長かも」と笑う。
観光駅長の業務は不定期で、臨時列車や多客時にあわせて出勤する。普段は以前わさおが住んでいた小屋に通い、菊谷さん一家の営む商店の買い物客らと触れ合う。
映画にもなったわさおの生涯は「奇跡みたいだった」という工藤さん。バトンを託しつつも「わさおにはなれないし、ならなくてもいい。できることを好きなようにやってほしい」と話している。