自民堀井議員が次期衆院選不出馬表明 裏金事件の「責任取る」

2024年06月26日 05:30

社会

自民堀井議員が次期衆院選不出馬表明 裏金事件の「責任取る」
 記者会見で次期衆院選に立候補しない考え正式に表明した堀井学衆院議員 Photo By 共同
 自民党派閥裏金事件で党役職停止1年の処分を受けた堀井学衆院議員(比例北海道)が25日、札幌市で記者会見し「秘書の横領事件や(収支報告書への)不記載が相次いで起きたことの責任を取る必要がある」と述べ、次期衆院選に立候補しない考えを正式に表明した。議員辞職はせず、現在の任期中は続ける意向。
 堀井氏は「信用と信頼を失墜する結果になった。改めて深くおわび申し上げたい」と陳謝した。

 裏金事件で安倍派は塩谷立元文部科学相(衆院比例東海)、世耕弘成前参院幹事長(和歌山選挙区)がそれぞれ離党勧告処分を受け離党。二階派は二階俊博元幹事長が衆院選不出馬を表明した。

 会見では幹部の責任の取り方について「議員個人個人が判断することだ」と述べるにとどめた。

 堀井氏は1994年のリレハンメル冬季五輪のスピードスケート男子500メートルで銅メダルを獲得。北海道議を経て2012年の衆院選で初当選した。現在4期目で、23年9月に内閣府副大臣に選ばれたが、安倍派の裏金問題が表面化し12月に辞任。政治資金収支報告書の不記載は18年以降計2196万円で、今年4月、党から処分を受けた。

 堀井氏が支部長を務める同党北海道9区支部内では、交流サイト(SNS)を中心とする政治活動などへの不満が根強く、裏金事件後、交代を求める声が上がっていた。

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