大手パチスロ機メーカー元会長が50億円申告漏れ 追徴税額約27億円
2024年07月24日 05:30
社会
関係者によると、元会長は香港にある資産管理会社の株を親族らと所有。資産管理会社はユニバーサル社の親会社で、配当を含め、多額の収入があった。国税局は、資産管理会社の所得のうち約30億円は元会長が日本で申告すべきだったと判断したとみられる。さらに、同社から元会長への配当も申告していなかった。元会長は処分を不服として審査請求したが、棄却された。
タックスヘイブン対策税制は、日本法人や日本居住者らが50%を超える株を所有する外国法人で、現地での法人税負担割合が低く、事業実態がない場合などに適用される。同税制が個人に適用されるのは珍しい。
ユニバーサル社は「(元会長は)現在は当社とは関係がなく、コメントできない」としている。元会長は、国税庁が公表していた高額納税者ランキングで全国1位になったこともある。