堀井氏、秘書名での香典提案拒否か 自分の名前にこだわり 心配する秘書らに「大丈夫だから安心して」

2024年07月24日 05:30

社会

堀井氏、秘書名での香典提案拒否か 自分の名前にこだわり 心配する秘書らに「大丈夫だから安心して」
堀井学衆院議員 Photo By 共同
 堀井学衆院議員(52)=自民離党、比例北海道=側が、地元・北海道9区内の有権者に香典を提供したとされる公選法違反事件で、持参する秘書の名前を香典に記してはどうかと事務所内で提案されたのに対し、堀井氏が自分の名を記すよう指示した疑いがあることが23日、関係者への取材で分かった。堀井氏が違法性を懸念する秘書らを「大丈夫だから安心して持っていきなさい」とLINE(ライン)で説得していたとみられることも判明した。
 東京地検特捜部の任意の事情聴取に堀井氏は違法性を認識しながら秘書らに指示したと供述。特捜部は公選法違反容疑で東京・永田町の堀井氏の議員会館事務所や、北海道登別市の自宅などを家宅捜索しており、堀井氏の立件に向け捜査を進めている。

 関係者によると、秘書が堀井氏に、香典を秘書名にしても弔意は伝わると提案したが、堀井氏は「秘書の名前では自分が出した香典なのかが分からない」として拒否。自分の名前とすることに強くこだわったという。

 香典の金額は、秘書や親族らが参加するラインのグループチャットで協議したとみられる。堀井氏は事務所内で違法性を複数回指摘されたが「慣例としてやってきた。いきなりやめることはできない」とし、提供を続けるよう指示していたとされる。

 香典額は少なくとも数十万円に上るとみられ、故人の枕元に飾る枕花を送った疑いも出ている。

 有権者に対する違法な寄付は公選法などの規定で時効は3年とされており、特捜部は2022年ごろを集中的に捜査しているとみられる。
 堀井氏を巡っては、安倍派から受領した裏金2196万円のうち、数百万円をスーツ代やサウナ利用代などに私的流用した疑いも浮上している。

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