【パリ五輪開会式】バッハ 8分弱スピーチ不評“長すぎる”東京から約5分短縮も…日本国民消えぬ不満

2024年07月28日 04:05

社会

【パリ五輪開会式】バッハ 8分弱スピーチ不評“長すぎる”東京から約5分短縮も…日本国民消えぬ不満
パリ五輪の開会式であいさつするIOCのバッハ会長(代表撮影・共同) Photo By 共同
 パリ五輪の開会式では、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長の“あいさつ時間”にも注目が集まった。
 2021年の東京大会では約13分の“長時間”スピーチ。この日は「ボンソワール、パリ!」で始まり、「五輪の魔法を世界と分かち合うのに、パリ以上にふさわしい場所はない」などと約7分45秒、話した。東京より5分強短いが、日本時間の早朝、眠い目をこすって開会式を見る観客には長すぎた。

 ネット上には「まだしゃべってる」「トイレに行く時間」「東京五輪の後、誰か注意しなかったのか」などの書き込みが殺到。聖火リレー走者としてフランスの英雄的サッカー選手、ジダン氏が居合わせたことから「頭突きしてほしかった」と、06年W杯決勝の“頭突き事件”を再現して、バッハ氏のスピーチを打ち切ってほしかったと願う視聴者もいた。

 バッハ氏は前回の東京大会では、新型コロナウイルスの世界的まん延が収まらない中、「(日本の)緊急事態宣言と五輪は関係ない」などと述べて、大会開催を強行。4度目の緊急事態宣言下で開幕した東京大会は無観客となり、都が見込んだ約900億円のチケット収入が消えた。IOCにとっては、大会が行われさえすれば、米NBCテレビの巨額放映権料とトップスポンサー料は確保でき、ダメージはわずかだった。

 超VIP待遇で来日したバッハ氏は、1泊200万円を超える都内の最高級ホテルのスイートルームに滞在。“ぼったくり男爵”と呼ばれ、コロナのさらなる感染拡大の危機にさらされた日本国民から忌み嫌われた。フランス大手紙から「日本はIOCの囚人になった」とまで言われた。

 東京大会の13分スピーチでは、あまりの長さにへきえきしたのか、フィールドに座ったり寝転んだりする選手が続出。幸い?豪雨で水たまりができたパリの開会式で寝転ぶ選手はいなかったが、バッハ氏の「オリンピアンの皆さん、ようこそ」の呼びかけにも拍手はまばら。東京では各国の選手、スタッフが外部と接触しない「バブル方式」が採用されたが“銀ブラ”するなど観光気分だったバッハ氏。パリでは、シャンゼリゼ通りで買い物を決め込むのだろうか。

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