「佐渡島の金山」世界文化遺産登録決定

2024年07月28日 04:45

社会

「佐渡島の金山」世界文化遺産登録決定
相川鶴子金銀山遺跡の「道遊の割戸(どうゆうのわりと)」 Photo By 共同
 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は27日、インドの首都ニューデリーで開かれ「佐渡島(さど)の金山」(新潟県)の世界文化遺産登録を決めた。日本の世界文化遺産登録は2021年の「北海道・北東北の縄文遺跡群」に続く21件目。世界自然遺産を含めると26件目になる。
 佐渡島の金山を巡っては、韓国が日本の植民地時代に朝鮮半島出身者の強制労働があったとして登録に反発してきた。そのためユネスコ諮問機関は日本に申請内容の追加説明を求める「情報照会」を勧告していた。

 この勧告を受け、日本は金山での過酷な労働環境を地元の展示施設で説明すると表明。朝鮮半島出身者は日本人より危険な作業に従事する割合が高かったとする資料を新たに展示することなどで韓国側の理解を求めた。

 世界遺産の登録には韓国を含む全21委員会国の賛成が必要だが、これまで反発してきた韓国が「委員会に先立ち、関連資料を展示した日本側の対応は韓国側の懸念払拭に資するもので歓迎する」と日本の追加措置を評価し、賛成に回った。

 「相川鶴子(あいかわつるし)金銀山」と「西三川(にしみかわ)砂金山」で構成される佐渡金山は、17世紀には質、量ともに世界最高水準だったとされる。

おすすめテーマ

2024年07月28日のニュース

特集

【楽天】オススメアイテム