個人で防災対策見直しを 水や食料の備蓄、家具の置き方、避難所確認 最強冷却グッズは「うちわ」

2024年08月10日 04:40

社会

個人で防災対策見直しを 水や食料の備蓄、家具の置き方、避難所確認 最強冷却グッズは「うちわ」
家電量販店に設置された防災用品のコーナーを見る男性 Photo By 共同
 政府は災害前にできることとして、水や食料の備蓄確認のほか、家具の置き方の工夫など、非常時に備えるよう呼びかけており、個人での避難・防災対策も見直す必要がある。
 首相官邸公式サイトによると、飲料水は1人1日3リットルが目安。ビスケット、乾パンなどの非常食、ティッシュペーパーやマッチなどの日用品を1週間分用意する。家具は転倒を防ぐため壁に固定する。倒れた場合に出入り口をふさがないよう、向きや配置を工夫する。割れたガラスなどでケガをしないようスリッパや靴を近くに準備するほか、懐中電灯、救助に来た人に自分の位置を知らせる笛も重要になる。

 さらに、9日には三重県桑名市で観測史上初の40度超えとなる最高気温40・4度を記録。災害時の猛暑対策も急務となる。大きな地震では停電・断水の可能性が高く、エアコンや水で体を冷やせないことを前提にした熱中症対策が必要だ。

 防災システム研究所の山村武彦所長によると「用意しておくといいのは、冷却シートや凍らせた保冷剤」という。また、水の備蓄は夏場は多めに。最終的に役立つ最強の冷却グッズは「うちわ」。山村氏は「案外涼しいです。小さい子供などには風を当ててあげるだけでも違う」とした。充電式のハンディーファンはできるだけフル充電しておく。

 しかし、どれだけ対策をしてもこの酷暑は高齢者や乳幼児、病人には命の危険が伴う。「地域には福祉避難所が設置されており、そこは非常電源がある場合が多い。老人や子供がいる家庭は場所を確認しておいてください」(山村氏)と避難場所や避難経路を事前に確認しておくことも必要とした。

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