商店街暴走の87歳男を書類送検へ 運転前に日本酒、妻ら死傷の疑い

2024年08月20日 05:30

社会

 神戸市で3月、飲酒後に車を運転してアーケード商店街を暴走し、衝突事故で同乗の妻(82)を死なせたなどとして、兵庫県警が自動車運転処罰法違反(過失致死傷)と道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで同市東灘区の男性(87)を近く書類送検する方針を固めた。捜査関係者への取材で19日分かった。
 同日夜、男性が立ち会って現場の実況見分が行われた。捜査関係者によると、事故直後に採取された男性の血液から基準値の約2倍のアルコールが検出されていた。

 男性は「アクセルとブレーキを踏み間違えた」と話していたが、県警が自宅を調べ、運転前に飲んだとみられる日本酒の紙パックを押収。男性はその後「ご飯を流し込むために酒を飲むことがあり、はっきり覚えていないが飲んだかもしれない」と説明したという。

 事故は3月13日夜、同市中央区の神戸元町商店街で発生。歩行者専用アーケードに進入した男性運転の軽乗用車が暴走し、清掃作業中のワゴン車に衝突した。男性は骨折の重傷で助手席の妻が死亡。ワゴン車の男性会社員(27)も軽傷を負った。

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