「サナエあれば、憂いなし。」!?高市氏が総裁選正式出馬表明 進次郎氏にチクリ「正しく知識を」

2024年09月10日 05:30

社会

「サナエあれば、憂いなし。」!?高市氏が総裁選正式出馬表明 進次郎氏にチクリ「正しく知識を」
会見で自民党総裁選への立候補を表明する高市早苗氏 Photo By スポニチ
 自民党の高市早苗経済安保担当相は9日、国会内で会見を開き、党総裁選(12日告示、27日投開票)への立候補を正式表明した。
 青いジャケット姿で、国旗に一礼して始まった会見。「サナエあれば、憂いなし。」のキャッチフレーズを掲げ、経済や国防など7政策をデータを交えながら説明した。約1時間みっちりと語り、保守の論客として「話す力」を存分に発揮。「日本をもう一回、世界のてっぺんに押し上げたい」と力を込めた。

 地方票に近いとされる世論調査の「次期総裁にふさわしい人」では、小泉進次郎元環境相と石破茂元幹事長に続く3位。決選投票に進むには上位2人を崩す必要がある。質疑応答では小泉氏を狙い撃ち?する場面も。選択的夫婦別姓の制度化に慎重な考えを示した上で「実現を目指す候補予定者に“(旧姓で)不動産登記ができない”と答えた人がいたが、4月からできる」とした。これは小泉氏が出馬会見で話した内容で、高市氏は「正しく知識を持ってもらいたい」とチクリ。小泉氏が掲げる大企業の解雇規制緩和についても「反対」と明言した。

 「サナエあれば…」も小泉氏を意識したもの。高市氏の陣営は「小泉氏には発信力がある」と警戒。発信力強化のため、SNSのハッシュタグとして使えるキャッチーな内容にしたという。

 初出馬した前回2021年総裁選では安倍晋三元首相の支援を受け、3位に終わったものの議員票は2位と存在感を示した。だが安倍氏が銃撃事件で死去し、今回は推薦人集めに苦戦。そのため安倍派へのアピールか、会見で「(安倍氏の)“女性初の総理大臣、いいじゃないか”という声を、もう一度思い出しながら活動していくのみ」と強調した。

 小泉氏、石破氏の2強を崩して決選投票へ進めるかは見通せない。だが菅義偉前首相が推す石破氏と小泉氏との決選投票は避けたい麻生太郎副総裁が、後ろ盾になるとの見立てもある。高市氏としては、14日の公開討論会や計8回予定の地方演説会で得意の政策論争を展開し、小泉氏をかすませ、逆転したいところだ。

 ≪裏金議員処分見直しを否定≫裏金事件の関係議員の党処分見直しは「総裁が代わって、ちゃぶ台返しをしたら独裁だ」と否定。会見後の民放番組では、関係議員の処遇について選挙区内の有権者から信頼回復ができない場合は公認が難しいとの認識を示した。一方、会見で「多くの国会議員は政治活動が行える金額を(党から)受け取っていない」と指摘。政党交付金の議員配分の増額などを主張した。

この記事のフォト

おすすめテーマ

社会の2024年09月10日のニュース

特集

【楽天】オススメアイテム