裏金議員の非公認追加検討本格化 石破首相「当選可能性で判断」 立民は批判「大半が公認」

2024年10月08日 05:30

社会

裏金議員の非公認追加検討本格化 石破首相「当選可能性で判断」 立民は批判「大半が公認」
衆院本会議で代表質問を聞く石破首相=7日午後 Photo By 共同
 自民党は7日、派閥裏金事件を受けた衆院選対応に関し、4月の党処分で党役職停止や戒告だった議員を非公認として追加するかどうかの検討を本格化させた。石破茂首相は衆院代表質問への答弁で「選挙区事情や当選可能性を踏まえ適切に判断する」と述べた。首相が6日示した公認基準に対し、立憲民主党の野田佳彦代表は「大半が公認される」と批判した。衆院は9日午後1時から党首討論を開催した後に解散される。
 自民の党都道府県連からの公認申請は7日に締め切った。執行部は、党役職停止や戒告処分でも地元理解が十分でない議員は非公認とする基準に照らし県連の意見、党の情勢調査を踏まえ公認可否を判断する。党幹部は「非公認は10人以上になるかもしれない」との見通しを記者団に示した。

 執行部は判断を急ぎ、9日に開く党選挙対策本部で決定する方針だ。

 裏金議員を巡り、党千葉県連は衆院千葉3区に旧安倍派の松野博一前官房長官を公認申請したもようだ。松野氏は党役職停止1年の処分を受けたものの、国会の政治倫理審査会に出席した。比例復活当選の越智隆雄氏は東京6区から出馬予定だったが、不出馬意向を7日明らかにした。不記載があった裏金議員に比例重複立候補を認めない措置を受けたとみられる。

 首相は衆院代表質問で裏金議員の公認対応を巡り「厳しい姿勢で臨み、ルールを守る自民党を確立する」と強調。4月の党処分について「甘い処分で幕引きを図ろうとしたとは認識していない」と語った。事件の再調査には慎重姿勢を示した。

 首相は6日、裏金議員の公認に関する基準を提示。(1)党則で規定する「選挙での非公認」より重い処分の議員は非公認(2)それより軽い党役職停止でも処分が継続していて政倫審に出席していない議員は非公認(3)党役職停止や戒告処分を受け、地元理解が十分でない議員は非公認―とした。

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