49歳・臼田敦伸容疑者 原発反対活動に注力 過去に衆院選出馬計画も供託金なく断念

2024年10月20日 04:40

社会

49歳・臼田敦伸容疑者 原発反対活動に注力 過去に衆院選出馬計画も供託金なく断念
臼田敦伸容疑者 Photo By 共同
 臼田容疑者は、15年ほど前から埼玉県川口市で父親と2人暮らしをしていた。事件後、取材に応じた父篤伸さん(79)は「過去に原発に反対する活動に注力し、選挙の供託金制度にも不満を持っていた」と話した。事件前日の18日夜に自宅で容疑者の姿は見かけなかったが、翌19日午前6時半ごろガレージを確認すると車がなかったという。
 篤伸さんによると臼田容疑者は以前、運送の仕事に就いていた。ウェブデザイナーを名乗っていた時期もあった。2009年の第45回衆院選に埼玉2区から無所属で出馬を計画し、報道機関による写真撮影も済ませた。ただ供託金(300万円)が用意できず立候補を断念。弁護士を付けず「供託金制度は憲法違反」と訴訟を起こした。篤伸さんによると、独学で法律を勉強し行政書士の資格も取得したという。

 東日本大震災後は反原発の活動をするようになり、「50日間ぶっ通しデモ」などを組織。報道機関のインタビューにも応じていた。

 臼田容疑者のものとみられるSNSには「決起するときは、その獲得目標が何であれ、自分の全存在をかけてやるものだ」などの投稿があった。篤伸さんは事件の動機を「自公政権の原発政策への不満が積もったのではないか」と推測した。

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