首位浮上の谷口 “舌好調”で遼くんチクリ
2010年05月16日 06:00
ゴルフ
4番から連続バーディーを奪うと、6番パー4は残り87ヤードからの2打目をサンドウエッジで直接沈めた。「新聞に載るかもしれないし、一応跳びはねておこう」と両足ジャンプで派手に喜んだ。グリーンを外しても絶妙なアプローチで軽々とパーを拾い、マウンド越えの長いパットも持ち味の強気のタッチを封印して確実に寄せていく貫禄のゴルフを展開した。
プレーが絶好調ならトークも“舌好調”。その矛先は予選落ちした昨年の賞金王にも向けられた。「主役がいなくなって僕もびっくり。賞金王もちょっと自覚が足りないな」。実際には1万人を超える大ギャラリーが訪れたが「ギャラリーが半減しちゃうし、残念ですよね」と石川をチクリとやってニヤッと笑った。
週初めに風邪をひき、「ひどい下痢でトイレが僕のベッドでした」と開幕前はへろへろだったが、体調も回復した。前夜は焼き肉を平らげて「おじやとかショボイ食生活だったのが、やっと力が出た」と65のチャージも当然の口ぶりだった。
実力者が顔をそろえた優勝争い。最終組で一緒に回る藤田には3週前のつるやオープンでプレーオフ負けしており、リベンジの思いに燃えている。また、私生活でも亜紀夫人(32)が第2子を妊娠し、今秋にも出産予定。自然と闘志をかき立てられる状況で、優勝へのおぜん立ては整った。
▼1位平塚哲二 ピンの近くには寄ってるんだけど、パットのラインが読めなかった。このタイトルを獲れば日本で一番のプロゴルファー。そういう意味では味が違う。(64の前日とは一転、パッティングに苦しみパープレー)
▼16位宮里優作 終盤になって風が舞い、縦の距離感が難しくなった。前半の貯金が効いた。(9番でイーグルを決めるなどアウトで31。この日4アンダーで55位から急上昇)
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