“遼くん後輩”浅地洋佑、大健闘2位タイ!

2010年05月29日 06:00

ゴルフ

“遼くん後輩”浅地洋佑、大健闘2位タイ!
15番でグリーン脇から第3打を放つ浅地洋佑。2位で予選ラウンドを突破
 男子ゴルフツアーのダイヤモンドカップ第2日は28日、埼玉・狭山ゴルフクラブ(7159ヤード、パー72)で行われ、遼くんの後輩が大健闘の2位で予選ラウンドを突破した。アマチュアの浅地洋佑(17=杉並学院高2年)が5バーディー、2ボギーの69で回り、通算6アンダーの2位に浮上。高校で2学年先輩だった石川遼(18=パナソニック)も舌を巻く小技を生かして優勝争いに挑む。石川は1イーグル、2バーディー、2ボギーの70で通算1オーバーの48位。金庚泰(23=韓国)が68で回って通算11アンダーの首位に立った。
【第2R成績】

 先輩のように300ヤードもぶっ飛ばすようなドライバーショットはない。しかし、石川に7打差をつけ、並みいるプロの中でも2位。狭いフェアウエーと深いラフに覆われた今大会では、賞金王の先輩とは違う浅地の個性が生きた。
 ツアー5戦目で3回目の予選突破は、もちろん自己最高位。「凄くうれしいのと凄く驚いているのと両方です」。出だしの6ホールで5バーディーとチャージをかけると、フェアウエーを外し続けた後半も、石川が「昔も今もアプローチは僕より全然上」と評する小技でピンチを脱した。
 グリーン奥に外した14、15番では、高々と放ったロブショットでパーをセーブ。小1の頃から通う東京都杉並区の練習場「ハイランドセンター」にはショートコースが併設されており、そこで練習するうちに自然とサンドウエッジが磨かれた。「いつも遊びでやってるから、ロブの方がイメージを出しやすい」と繊細な技も大胆に決断して実行した。
 最終18番パー4ではティーショットがラフにつかまると2オンをあきらめ、残り86ヤードに刻んでから3打目のサンドウエッジに勝負をかけてパーで切り抜けた。ジュニアの試合では攻撃的なゴルフを好むが、ツアーの難セッティングに謙虚な姿勢で立ち向かったことが功を奏した。
 石川とは高校の先輩後輩というだけでなく、小学生の頃から競い合ってきた間柄。中1だった07年3月の関東中学選手権では、当時中3の石川にプレーオフで惜敗した経験もある。「遼くんとの差は少しは縮まっていると思うけど、まだまだ追いつけない。でも今だったらもう少し張り合えるかな」。石川のツアー初優勝に「凄く衝撃を受けた」という17歳には、トップ10入りの目標だけでなく、あの時の石川と同じ衝撃を起こすチャンスがある。

 ◆浅地 洋佑(あさぢ・ようすけ)◆
 ☆生まれとサイズ 1993年(平5)5月24日、東京都世田谷区生まれ。1メートル67、体重はこの1年で5キロ増の68キロ。
 ☆ゴルフ歴 小1の時にテレビでタイガー・ウッズを見たことがきっかけ。目標とするプロは今田竜二。コーチは谷原らと同じ内藤雄士。高校卒業後にプロ転向予定。
 ☆戦績 昨年のミズノオープンよみうりクラシックで、16歳1カ月で当時歴代4位の年少予選通過。アマチュアでは今年3月の全国高校選手権春季大会優勝や昨年の全米ジュニアベスト16など。
 ☆ゴルフスタイル 得意クラブはSW。1Wの飛距離はこの1年で約20ヤード伸びて280ヤード。今大会では平均飛距離は90位でフェアウエーキープ率も63位だが、パーセーブ率が6位で平均パット数は1位。

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