セリーナが4回戦進出/全仏テニス

2010年05月29日 20:39

テニス

 テニスの全仏オープン第7日は29日、パリのローランギャロスで行われ、女子シングルス3回戦で8年ぶりの優勝を目指す第1シード、セリーナ・ウィリアムズ(米国)が第29シードの18歳、アナスタシア・パブリュチェンコワ(ロシア)に6―1、1―6、6―2で辛勝した。セリーナは4回戦進出を決め、今大会後の世界ランキングでも1位をキープすることが確定した。男子シングルス3回戦では、第6シードのアンディ・ロディック(米国)が予選勝ち上がりのテイムラズ・ガバシビリ(ロシア)に4―6、4―6、2―6で敗れる波乱があった。
 S・ウィリアムズの表情が急に曇りだした。第1セットは6―1で圧倒したが、その後パブリュチェンコワの猛反撃に遭った。第2セット、0―5となったところで医師の診察を受けた。脈拍や体温を測り、薬を飲む間、世界ランキング1位の目はうつろだった。
 第2セットを落としたが、最終セットは気力でプレーのレベルをアップ。気温15度で冷たい風が吹く中、肩で息をしながらボールを追い、パワフルなショットを決めた。
 2002年以来となる赤土の女王の座奪還に向け、3回戦は最初の難関だった。相手は四大大会のジュニアで3度優勝経験があり、伸び盛りの18歳。力強いショットで押し込まれ、コートいっぱいに走らされる場面もあった。
 苦戦に加え、体調不良にも見舞われた。この日の勝利で、仮に世界2位で姉のビーナスが今大会で優勝しても世界1位の座を確保することが決まったが、パワーだけでは勝ちきれない赤土のコートで、今後も厳しい戦いが待っていることを予感させた。(共同)

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