２年目の美香　米で自己最高９位発進

2010年06月12日 06:00

ゴルフ

　ＵＳＬＰＧＡツアーのステートファームクラシック第１日は１０日、イリノイ州スプリングフィールド　パンサークリークＣＣ（６７４６ヤード、パー７２）で行われ、宮里美香（２０＝フリー）が５バーディー、ノーボギーの６７で回り、５アンダーの９位と好スタートを切った。米ツアー参戦２年目で１ケタ順位発進は初めてだけに、自己最高位（４位）の更新はもちろん、初優勝への期待も高まりそうだ。今季ツアー３勝と好調の宮里藍（２４＝サントリー）は、２バーディー、２ボギーのイーブンで８８位と出遅れた。６４をマークした馮珊珊（２０＝中国）が首位に立った。

　宮里美がリーダーボードの上位に名前を連ねた。平たんなコースと柔らかいグリーンという好条件も生かし、ボギーなしの５バーディー。米ツアーでは自己最高の９位発進に「ノーボギーなのが凄く良かった。パットが入ってくれて気分良くできた。久しぶりに３０パットを切れた」と声を弾ませた。
　３位に入った５月末のの日本ツアー・ヨネックスレディースからさえていたショットに、復調してきたパットがかみ合った。前週にはアドレスも修正。ボールの位置を左足寄りから真ん中に移動し、左肩が開く悪癖を直した効果もあり、５番で５メートルのバーディーパットを沈めるなど確実にチャンスをものにした。
　人生最大の買い物も背中を押した。３日に「前から狙ってました」という小型のＳＵＶ車マツダＣＸ―７（約３５０万円）を思い切って購入。全米を回るツアー転戦費用の中でも膨大となるレンタカー代を節約でき、航空機移動でロストバゲージを心配することもないため決断した。
　今週から７月の全米女子オープンまで５週連続で大会に参戦予定。いずれも米中東部での試合となるため、会場から会場へ愛車で移動する計画でいる。今回は“長旅”に備えて、真空パックされた玄米など食料も詰め込み、拠点とするフロリダ州を出発。今大会の開催地イリノイ州まで丸２日かけて移動した。運転は知人にお願いし「ずっと寝ていた」が「アメリカはやっぱデカイなって思いました」と苦笑い。購入してから１週間ですでに走行距離は２２００キロを超えた。
　今季は１９位が最高だが、首位とは３打差と初優勝も十分狙える好位置。２日目以降もチャージが求められるだけに「まずは地道に１日１日頑張ります。５連戦も初めての経験。出だしから飛ばして後から崩れないようにしたい」と気を引き締めた。