みなみ 1Wスタンス修正で2位維持!6打差逆転へ“集中”
2014年08月22日 05:30
ゴルフ
20年東京五輪の開催コースで、未来の日本代表候補が優勝を狙える位置に踏みとどまった。女子15~17歳の部は1打差の2位から出た勝みなみ(16=鹿児島高1年)が4バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの71と耐え、通算5アンダー。首位と6打差に開いたが2位をキープした。畑岡奈紗(15=茨城・翔洋学園高1年)が66の自己ベストで回り、通算11アンダーで首位を守った。
踏みとどまった。勝は後半の8番で2メートルのパットを外してダブルボギーとしながらもアンダーパーでホールアウト。「(8番は)悲しいです~!」と眉を下げたが「悪かったところは8番くらい。上々かなと思う」とうなずいた。
運も味方した。前半の15番はグリーン右のラフからピンまで20ヤードの第3打が、打った瞬間に大きいと分かる当たりだったが、ボールはピンにガツンとぶつかって15センチにピタリ。ナイスパーで勢いづくと、16番は3メートル、17番は5メートルを沈めた。
「こんなに悩んだのはゴルフ人生で初めて」と1Wの不振が続いた。第1ラウンドのホールアウト後にナショナルチームの関係者に悩みを打ち明けたところ、「体が左に向きすぎている」と指摘された。「オープンスタンスが好き」だが、少し左足を前に出してクローズ気味に構えると、前日は14ホール中3ホールだけだったフェアウエーキープが、この日は10ホールと回復した。
ツアー史上最年少優勝を飾った4月のKKT杯バンテリン・レディースでは初日に66をマークして首位に立った。「いつも初日がいいと2日目が悪くなる」というが、その大会は71と耐えて2位。ホールアウト後に祖父の市來龍作さんが「優勝するんじゃないか」と期待したが、最終日に本当に快挙を達成した。今回も68の翌日に同じく71と持ちこたえた。5月のワールドレディース・サロンパスでは初日82の大叩きから2日目に65をマークするなど爆発力を秘めているだけに、6打差逆転も不可能ではない。
それでも16歳は「優勝争いは意識していない。1Wがパーフェクトならいいな」と目の前の課題に集中している。課題を攻略した時、おのずと結果はついてくる。
≪最終日の逆転劇多い≫日本ジュニアは最終日に大逆転劇が繰り広げられることでも知られる。06年には宮里美香が6打差の11位から逆転優勝。36ホールストロークプレーから54ホールストロークプレーに変更となった10年は最終日に首位と8打差の11位から出た比嘉真美子が16番で自身初のホールインワンを達成してタイトルを手にした。11年以降(11年は3日目が競技中止になりプレーオフ)は2日目に首位に立った選手がいずれも優勝している。
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