東洋大・服部勇 初マラソンで東京五輪へ第一歩 2時間10分切りを
2015年02月03日 16:22
マラソン
在学中に学生トップ選手が主要マラソンに出場する例は多くない。正月に行われる箱根駅伝と、マラソンシーズンが重なるから。だが、20年東京五輪でのメダル獲得を狙う服部勇にとっては、当然の選択だった。「(東京五輪から)逆算して今年からマラソンをやらないといけない」。16年リオデジャネイロ五輪も視野に入れる。東京マラソンで今夏の世界選手権の代表になり、同選手権日本人最上位入賞でリオ切符獲得が理想だ。
昨年の熊日30キロロードでは1時間28分52秒の学生新記録をマーク。東京に狙いを定め、箱根駅伝までに40キロ走を行うなど順調だったが、今は試練に直面している。箱根後、左大腿と右アキレス腱に不安を抱え、調整に狂いが生じた。質の高い練習はできず、ジョギングが中心。「バランスが崩れて体と頭にギャップがある」と言いながら、「気持ちは切れていない」と力を込めた。
マラソンの学生記録は藤原正和(当時中大)が持つ2時間8分12秒だが、服部勇は2時間10分切りを目標に定める。2時間4分15秒のムタイ(ケニア)を筆頭に、4分台が5人エントリーする東京は序盤からハイペース必至。「先頭(集団)で行きます!世界トップクラスの走りを体感できる。5年後を見据えた走りをしたい」。初マラソンの東京で快走すれば、TOKYOへの道筋がはっきり見える。