野老氏 開会式にエンブレム人文字案「この子だからできることを」

2016年04月28日 08:00

五輪

 大会公式エンブレムをデザインした野老(ところ)朝雄氏(46)が27日、スポニチ本紙の取材に応じた。注目の競技は「全種目。特にサッカーが見たいです」と笑顔。カヌーやボートなど水上競技にも興味があり「まず水があって東京が発展していったとすると、(水上競技が行われる)ベイエリアが大会でどういう見せ方になるのかが楽しみ」と話した。
 採用された「組市松紋(くみいちまつもん)」のデザインは、昨年9月から制作を始め、3カ月かけて作りあげたという。愛着を込めて“この子”と呼び「この子の良さが伝わってよかった」と笑った。

 開会式でのエンブレムの出番について聞くと「大きくしてドカンと配置しても、小さいのをたくさん並べても使えるデザイン。頭上に板を持った人が並んで、上から撮るとエンブレムになってるとか、この子だからこそできることをしてほしい」と期待した。

 応募の理由は「メダル作りに携わりたかったから」という。メダルのデザインについては「この子ならではのものがあるはずだと思って、頼まれてもいないのに、いろいろ考えています。素材は純粋な金で、日本の技術の結晶と呼ばれるようにしたい」と語った。

 今後、デザインがどのように使われるのかも楽しみ。「切り子や漆など、日本の心を受け継ぐ職人さん達と話し合って、外国の人が“こんなふうにできるのか”と驚くものを作りたい」と話した。

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