稀勢“覚醒”綱連破 白鵬に続き全勝鶴竜にも「自分の相撲取れた」
2016年11月24日 05:30
相撲
「自分の相撲が取れました。(立ち合いは)いいんじゃないですか」
そう振り返ったように、全勝の横綱相手に力強さが際立つ内容で勝ちきった。先場所の対戦では立ち合いで右から踏み込んだが、この日は前日の白鵬戦と同様に左足で踏み込んだ。それで左おっつけの威力が増した。相手の右差しを封じると、土俵際で十分の左四つに。鶴竜が巻き替えに来たところで出て、右から力ずくの小手投げを決めた。勢い余って、最後は両手で相手を押しつぶすような形になった。
負ければトップと3差で優勝は絶望的となるところだったが、勝ったことで1差に迫った。そして12日目は1敗の日馬富士戦を迎える。稀勢の里が1場所に3横綱と対戦したのは過去に8度あるが、3連破したことはない。最近では琴奨菊が今年初場所に横綱3連破を成し遂げ、初優勝につなげた。優勝争いについては「まあ、しっかりやるだけ」と気合の高ぶりはないが、3連破を達成すれば琴奨菊、豪栄道に続いて賜杯を抱くチャンスとなる。
日馬富士とは年間最多勝も争っており、現在66勝でトップに並んでいる。勝てばそのタイトル獲得にも前進する。「あしたまた、集中してやるだけ。力を出し切ってやるだけ」。誰もがその実力を認めながら、これまでは大一番でことごとく敗れてきた。同じ轍(てつ)は踏まない。千秋楽まで必死に優勝争いに食らいつく。
▼八角理事長(元横綱・北勝海) 稀勢の里は自信を持っている感じがした。優勝争いは稀勢の里、豪栄道が鍵になるだろう。2人が頑張れば大混戦で面白くなる。石浦は大したものだ。小ささを利用している。相手にとったら嫌だろう。
▽稀勢の里の鶴竜戦 この日の勝利により幕内対戦は31勝17敗、今年1年では3勝2敗となった。初場所は寄り切り、春場所は小手投げで倒したが、夏場所は寄り切られ、秋場所も下手投げで敗戦
おすすめテーマ
2016年11月24日のニュース
特集
スポーツのランキング
-
鶴竜1敗守り単独トップ、稀勢は初の横綱3連破 日馬、石浦2敗後退
-
ツアー未勝利の正岡首位、勇太と谷原35位 カシオ・ワールド第1日
-
幕下は照強と鏡桜が全勝 元小結常幸龍ら3人が三段目で全勝
-
キャバリアーズ快勝 ラブ、第1Qだけで34得点のリーグ記録
-
宇良 勝ち越し決めた「急きょ作戦を変更」幻惑立ち合いバッチリ
-
ハンド男子日本代表監督にシグルドソン氏、現ドイツ代表監督
-
リオ金の金藤 この1年は「化」、進退は「12月頭までに決めたい」
-
ゴルフW杯開幕 松山&遼の日本は10位発進、首位はスペイン
-
羽生、NHK杯4連覇へ公式練習 4回転ジャンプは跳ばず
-
NBAにトラベリングは存在しないのか?世界とちょっと違う最高峰の二重基準
-
水泳界の“リアルレガシー”北島氏の強い「信念」と底知れぬ「努力」
-
元気なオリンピアンこそが東京五輪最大のレガシーだ
-
五輪2連覇イリンの金メダルを剥奪
-
稀勢“覚醒”綱連破 白鵬に続き全勝鶴竜にも「自分の相撲取れた」
-
鶴竜 がっくり初黒星 右巻き替えの失敗悔やむ
-
石浦 新入幕で破竹の10連勝「奇跡です」
-
日馬富士 納得相撲で10連勝「全身全霊で取れている」
-
白鵬ヒヤリ 高安に苦戦 自らスカウトした石浦に「ついていきたい」
-
正代 勝ち越し新三役へ手応え「相手のペースにはさせない相撲」
-
松山 長時間パット練習で足跡“伝説”報じられるも「体重が重い」
-
遼「英樹は世界一のベストプレーヤー」自身は新兵器投入
-
V候補オーストラリアが日本を警戒「本当に強い」
-
ジャンボ元キャディーが松山を絶賛「5年以内にメジャー制覇する」
-
勇太“三度目の正直V”で賞金王狙う「いいかげん優勝したい」
-
谷原マイペース「面白いからいいんじゃない?勇太も調子いいし」
-
深堀 両肘炎症に負けず逆転シード目指す「光は見えている」
-
永峰 地元・宮崎で恩返しV約束「この大会は特別な試合」
-
早大 2点差辛勝V残った チーム立て直し自信復活5T
-
清宮親子がラグビー早慶戦を観戦 ファンからの握手攻めも
-
全国高校ラグビー 51代表校が決定 12・27開幕
-
羽生 課題は4回転の修正 最終戦を制して史上初の4連覇へ
-
現役続行の立石に、憧れ北島先輩がエール「チャンスある」
-
大田原マラソン 男子は郡司初V、女子は吉冨が連覇
-
太田 猪木氏から闘魂ビンタ「重みがありました」日体大リオ祝賀会
-
元NBA三遠の新戦力・チルドレスが初出場 守備で大暴れ
-
リオ団体総合4位の宮川 左手首疲労骨折 手術の可能性も
-
日本ホッケー協会 代表監督を公募 2020年東京五輪で躍進を