千代の国“新婚パワー”鶴竜破り初金星「鳥肌が立った」

2017年05月16日 05:30

相撲

千代の国“新婚パワー”鶴竜破り初金星「鳥肌が立った」
新婚の千代の国は愛夫人との写真を手にする Photo By スポニチ
 【大相撲夏場所2日目 ( 2017年5月15日    両国国技館 )】 力強く当たり思い切って引くと、横綱の体が前のめりに倒れていた。千代の国が鶴竜を破り初金星。初めての結びで座布団シャワーを浴びた。「鳥肌が立った。勝ったんだ、と思った」。06年夏場所で初土俵を踏んで11年、待ち望んでいた歓喜の時間。感無量の表情で声を詰まらせた。
 4月に大阪府堺市出身の元会社員、愛さんと結婚。角界で俗に“金星”と言えば美女を指す。私生活に続いて土俵でも金星獲得。「(この勝利を)伝えたいです」と、新妻の顔を思い浮かべると思わず口元が緩んだ。

 12年初場所に21歳の若さで新入幕を果たしたが、その後はケガとの闘いだった。休場は14度を数える。特に14年。再入幕を果たした夏場所で右かかとの骨を痛めて途中休場し十両に転落。十両で迎えた同年秋場所では両膝半月板を損傷し長期休場を余儀なくされ、一時は三段目まで番付が落ちた。それでも不屈の精神で復活。支度部屋では1時間をかけてウオーミングアップして土俵に臨んでいる。

 八角理事長(元横綱・北勝海)も「こういう力士が上がってくると気持ちがいい」と賛辞。3日目は稀勢の里戦。「しっかり前向きに頑張ってきて良かった」と話す苦労人が連続金星を狙う。

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