【玉ノ井親方の視点】稀勢は序盤の5日目までをどう切り抜けるか

2017年05月16日 08:10

相撲

【玉ノ井親方の視点】稀勢は序盤の5日目までをどう切り抜けるか
隠岐の海を寄り切りで破る稀勢の里(左) Photo By スポニチ
 【大相撲夏場所2日目 ( 2017年5月15日    両国国技館 )】 稀勢の里の勝因は左からおっつけ、そのまま差し込むことができたことだ。ケガをしている左腕を使えるかどうかが、今場所の鍵を握るとみていたので、それが分かってひとまず良かった。
 隠岐の海は四つ相撲で、体が大きく、懐も深いが、動きはそれほど速くない。横綱にとっては取りづらい相手ではない。初日と違って足がよく動いていたし、前に出ようという気迫が表れていた一番だった。

 横綱が今場所の出場を決めた理由は、ケガの回復もあっただろうが、何より場所前にやれるだけのことはやれた、という手応えがあったからだろう。それが、初日にいいところなく敗れて、自信が揺らぎかけたかもしれないが、これで少しは安心できたと思う。

 ただ、この一番で乗っていけるかとなると別問題。序盤の5日目までをどう切り抜けるか。3日目は鶴竜から初金星を奪った千代の国。初日の嘉風戦のように、下から攻め込まれると危ない。そうさせないためにも自分から攻めて、左だけではなく体全体を動かして取る必要がある。(元大関・栃東)

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