松山、日本人歴代最高の世界3位「1位は目標の一つ」
2017年05月16日 05:30
ゴルフ
最終日を54位から出た松山は終盤3ホールで本来の輝きを取り戻した。16番(パー5)は199ヤードから7Iで2・5メートルに2オンさせてイーグル。17番は3メートル、18番は2・5メートルとチャンスにつけて、全て1パットで仕留めた。上がり3ホールでスコアを4つ伸ばし「最高(のプレー)で終われた」と思わず笑みが浮かんだ。最終日に順位を大きく上げた結果に「遅すぎたけど、きっかけが見つかってよかった」と完全復調への手応えを口にした。
頂点が見えてきた。松山は今年2月、同ランク4位に浮上した際に「(同ランク)1位になることは目標の一つ。他の選手のことはどうにもできないので自分自身が良いプレーをした結果で、これから先、いつかそうなれればうれしいなと思う」と話した。残る背中はあと2つ。1位のD・ジョンソン、2位のマキロイともにメジャー覇者のビッグネームだが、日本勢最高位を松山に譲った中嶋常幸も太鼓判を押す。「松山の力からすれば当然。(上位2人を)抜くことも可能。世界ランク1位とともに、ぜひともメジャー優勝の目標を達成してほしい」と王者争いに加え、日本勢悲願のメジャー制覇にも期待を込めた。
松山の次戦はディーン&デルーカ招待(25日開幕、米テキサス州)の予定。まずは手に残った好感触を頼りに「しっかり練習したい」と完全復調を期した。
▽主な日本人選手の過去の成績 世界ランキングは1986年から制度化され、日本人選手では87年に中嶋常幸が4位、96年に尾崎将司が5位、87年に青木功が8位、と松山を含めて計4人がトップ10入りしている。女子の世界ランクは06年から導入された。男子と算出方法は異なるものの、10年に宮里藍が12週連続で1位をキープした。
▽世界ランクのポイント算出方法 世界の主なツアーで獲得したポイントを出場試合数で割った平均値で順位を決める。数字が大きい順にランク付けされ、毎週日曜の日付で発表される。現在は米、欧州、日本、アジアなど約20のツアーが加算対象。各大会の優勝者の最低獲得ポイントが米、欧州ツアーは24、日本ツアーは16などと決められている。直近13試合の成績を重要視するため、最近の成績が反映されやすくなっている。
▼日本ゴルフツアー機構・青木功会長 今までの積み重ねでここまで来たのだろう。25歳ならゴルファーとしていい時期。長い間成績を保つのは大変だが、3位になったのは本当に喜ぶべきこと。自分の能力に自信を持つことができたと思う。メジャーを勝つのは近いだろう。
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