元旭鷲山 白鵬にエール「日本人、親方、そして理事長になって」

2017年07月22日 08:52

相撲

元旭鷲山 白鵬にエール「日本人、親方、そして理事長になって」
白鵬にエールを送った元旭鷲山のバドバヤル氏(08年撮影) Photo By スポニチ
 【大相撲名古屋場所13日目 ( 2017年7月21日    愛知県体育館 )】 初のモンゴル出身力士の旭鷲山として活躍したダバー・バトバヤル氏(44)が大記録を達成した白鵬にエールを送った。日本国籍取得の意向を固めた後輩に、日本とモンゴルの懸け橋となる役割を期待した。
 白鵬の記録は、モンゴルでも大きな話題になっています。こちらの新聞やテレビでもトップニュースで報じられていました。数日前まで新大統領と一緒でしたが「今場所は記録を達成できますか?」と気にされていました。私が「大丈夫ですよ」と答えると安心されたようでした。

 日本では、白鵬が日本国籍取得の意向を持っていると大きく取り上げられたようですが、その報道はモンゴルにも伝わっています。私の周りでは、そのことについて非難するような声は出ていません。どちらかといえば、日本人になることを寂しがるような反応が多いですね。日本人の奥さんをもらった時に、いずれはそうなるだろうと考えた人が多かったのではないでしょうか。

 実は先日、私が理事長を務めるモンゴル日本相撲連盟の次の理事長に、白鵬を据えようと理事会で決めたばかりでした。同連盟のトップはモンゴル人でなければいけません。これからどうすればいいのか、また理事会を開いて考えなければならなくなりました。

 モンゴルでは白鵬が日本人になって親方になるのであれば、日本相撲協会の理事長になってほしいという声が、いろいろなところで上がっています。彼が理事長になれば、日本とモンゴルのスポーツ交流はさらに深まります。両国の友好と親善のためにもぜひ期待したいですね。(元小結・旭鷲山、元モンゴル国会議員)

 ◆ダバー・バトバヤル 1973年3月8日、モンゴル・ウランバートル市出身の44歳。大島部屋所属の元大相撲力士。現役時代のしこ名は旭鷲山。旭天鵬、旭天山らとともに初のモンゴル出身力士として来日。92年3月場所で初土俵を踏んだ。最高位は西小結。生涯成績は560勝601敗2休、十両優勝2回、幕下優勝1回。得意技は右四つ、上手投げ。現在は実業家、モンゴルの政治家として活躍。1メートル82、146キロ。

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