【服部道子の注目選手】S・ルイス クラブ働かせるお手本スイング

2017年11月05日 09:12

ゴルフ

【服部道子の注目選手】S・ルイス クラブ働かせるお手本スイング
TOTOジャパンクラシック第2日 2番、ティーショットを放つS・ルイス Photo By スポニチ
 【女子ゴルフツアー TOTOジャパンクラシック第2日 ( 2017年11月4日    茨城県小美玉市 太平洋クラブ美野里コース=6608ヤード、パー72 )】 歴代優勝者のステーシー・ルイス選手が67の好スコアをマークしました。身長は1メートル65と米国人としては小柄で華奢(きゃしゃ)。パワーがある方ではありません。それでも14年に賞金女王に輝くなど、米ツアーで活躍できているのはクラブに仕事をさせるのがうまいからです。
 彼女のフィニッシュはクラブが首に巻き付くような独特の形をしています。力んでいるわけではなく、クラブの重みを利用しているから、自然にそういう形になるのです。良い意味でクラブに振られているのです。軸がぶれずにクラブの重さを利用して振るので、上手にヘッドをコントロールできるのです。

 スイングのタイプは違いますが、プレーンの美しさ、上半身と下半身のバランスの良さは上田桃子選手に似ていると思います。日本人にとってもお手本になるスイングです。

 ショットのバリエーションも豊富で右サイドのピンはフェード、左サイドのピンはドローと球筋を打ち分けて攻めています。ヘッドが上手に使えるからアプローチでもいろいろな芝に対応できます。パワーはなくとも総合力が高いから戦っていけるのです。32歳ですが、今年も1勝しています。美しいスイングでもっともっと勝ってほしいと期待しています。(プロゴルファー)

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