日本 豪州に完敗、19年W杯へ姫野が収穫 初キャップ初トライ
2017年11月05日 05:30
ラグビー
「桜のジャージーを着るのは夢だった。素直に楽しかった。若いのでがむしゃらにやれることをやり続けようと思っていました」
1週間前の世界選抜戦も先発したが、国対国のテストマッチは初めて。しかも相手は世界3位。前半から得意のボールキャリーで見せ場をつくったが、経験したことがないタックルの強さに屈し、ノックオンを繰り返した。それでも相手をずらして突破を図った。「ボール保持や守備には課題が残った」と言いながらも、下を向かずに自分の強みを出し続けた。
帝京大時代は足のケガでリハビリ続きだったが、その間に屈強な体をつくり上げ、今季はトヨタ自動車1年目ながら主将にも抜てきされた。07年W杯で南アフリカを率いて優勝したトヨタ自動車のホワイト監督をして「日本代表になる素質の全てを持っている」と言わしめた力を証明したのは、19年W杯の組み合わせ抽選直後の試合。23歳は「もっと成長したい」と笑った。
◆姫野 和樹(ひめの・かずき)1994年(平6)7月27日生まれ、名古屋市出身の23歳。名古屋・御田中からラグビーを始め、春日丘(現中部大春日丘)高では高校日本代表、ジュニア・ジャパンも経験。13年4月に帝京大に入学し、ロックやフランカーとしてプレー。今年4月にトヨタ自動車入りし、ルーキーながら主将を務める。父は元競輪選手。1メートル87、108キロ。
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