【砂村光信の目】モールで奪ったトライが「日本の武器」になる

2017年11月05日 09:32

ラグビー

【砂村光信の目】モールで奪ったトライが「日本の武器」になる
<日本・豪州>後半10分、豪州・ケレヴィにトライを奪われ、インゴールで肩を落とすリーチ(中央)ら日本代表フィフティーン Photo By スポニチ
 【ラグビー リポビタンDチャレンジカップ2017   日本30―63オーストラリア ( 2017年11月4日    横浜市・日産スタジアム )】 日本もオーストラリアもディフェンスは速かったが、攻撃を継続された際に違いがあった。3、4次攻撃の場面でも内側の選手が前へ出てプレッシャーをかけたオーストラリアに対し、日本は内にいるプロップの選手が前へ出られず、外側の防御が上がる形となったため、縦に切り込まれて突破された。これは、相手を目で追ってしまっていたからだ。タックルも低く入っていたが、相手の上半身までは抑え込めず、オフロードパスでボールをつながれた。
 攻撃も同じ速い展開ながら、パスの軌道とスピードに差があった。日本のパスが山なり気味で、WTBが止まって受けていたのに対し、オーストラリアはランナーが走り込んで捕る平行パスを放っており、ライン攻撃にスピードがあった。

 日本はモールで強豪相手にトライが取れたのが収穫。W杯へ向け大きな武器となる。準備期間が短く、世界選抜戦も含めた2試合でやっと遠征の準備ができた段階。あと2年、国内リーグを含め、今後はさらに代表優先の日程を組んでいきたい。(元U―23日本代表監督)

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