マラソンは2回目の方が難しい。新星・松田瑞生の次のレースに期待
2018年02月03日 10:30
マラソン
松田にとって幸運なのは、次のレースが五輪本番や代表選考会ではないということだ。安藤が今苦しんでいるのは、2回目のレースが世界選手権というただでさえ異常なプレッシャーがかかるレースだったということと無縁ではないだろう。その点、松田は20年の東京五輪はもちろん、最終選考会となる19年秋の「グランドチャンピオン(GC)」までにもう1、2回はマラソンを走るチャンスがある。
一夜明け会見で松田は、今後について「海外を経験した方が強みになる。コンディションを考えてレースを選びたい」と話した。林清司監督も「失敗してもいいから速いペースで押していくレースを経験させたい」と高速コースで知られるベルリンマラソンなどを視野に入れていることを示唆した。国内のレースだとどうしても周囲やマスコミの期待が先行し、余計なプレッシャーがかかってしまうことが多いが、海外なら自分のペースでしっかり調整することができる。2人の考えが一致しているのも心強い。
東京五輪まであと2年半。松田に続いて「グランドチャンピオン」の名にふさわしいハイレベルな選手が続々と出現することを期待したい。(編集委員)
◆藤山 健二(ふじやま・けんじ)1960年、埼玉県生まれ。早大卒。スポーツ記者歴34年。五輪取材は夏冬合わせて7度、世界陸上やゴルフのマスターズ、全英オープンなど、ほとんどの競技を網羅。ミステリー大好きで、趣味が高じて「富士山の身代金」(95年刊)など自分で執筆も。
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