日大アメフット部新監督に元京大・水野氏浮上 日本一4度の名将

2018年06月30日 05:30

アメフト

日大アメフット部新監督に元京大・水野氏浮上 日本一4度の名将
新監督候補に浮上した水野氏 Photo By スポニチ
 悪質な反則問題があった日大アメリカンフットボール部の監督候補として、京大元監督の水野弥一氏(78)が他薦されたことが29日、分かった。日大は28日まで新指導陣を公募していた。関係者によると、立命館大元監督で日本協会の平井英嗣理事らが推薦人となった。
 水野氏は京大を指導して強豪に育て上げ、学生王者に6度、日本一に4度導いた実績があり、現在は立教大のシニアアドバイザー。既に、日大OBからの要請を受け、選手の代表、保護者、OBらに指導理念を説明した。

 取材に対し、水野氏は「日大のような立派なチームが低迷するのは喜ばしいことではない。フットボールに対しての損失になる。請われればお役に立ちたいと思っている」と話した。ただ、水野氏が要望するコーチ陣や指導環境などを大学側が受け入れるかは不明で、折り合わない可能性もある。

 日大は5月19日に当時の内田監督が関学大に直接謝罪後、辞任を表明。指導者不在の状態が続いているが、大学側はこの日、監督とコーチの公募には外国人7人を含む69人の応募があったことを明らかにした。今後は、選考委員会を立ち上げて指導陣を選ぶ方針。しかし、関東学生連盟は、選考過程が不透明などとして懸念を表明しており、決定時期などは未定だ。

 ◆水野 弥一(みずの・やいち)1940年(昭15)6月13日生まれ、京都市出身の78歳。京都・西京高からパイロットを目指し、防衛大に進学したが腰を痛め1年で中退。61年に京大に入り直し、アメフット部に入部。65年からコーチとなり、米国留学などを経て74年に監督に就任。83年の甲子園ボウルで5連覇中の日大を破り初の大学日本一になる。甲子園ボウルは6度、ライスボウルは4度制覇。11年に監督勇退後は追手門学院大監督などを歴任、現在は立大アメフット部シニアアドバイザー。

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