【宇津木妙子 総括】日本 全勝突破評価もプレーの精度上げたい

2018年08月10日 08:00

ソフトボール

【宇津木妙子 総括】日本 全勝突破評価もプレーの精度上げたい
<日本・豪州>1回1死一、二塁、中越え3ランを放った山本(左から2人目)はナインの出迎えを受ける(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 【ソフトボール世界女子選手権第8日 ( 2018年8月9日    千葉・第一カッター球場ほか )】 まずは1次リーグ全勝突破を評価したい。投手陣は大黒柱の上野はさすがの仕事ぶりだったが、藤田はもう少し打たせて取る内容でいい。若い勝股は思い切りが光った。打線は4番に座る山本が当たっているので、安心して見ていられた。
 一方で改善の余地があるのは、日本の生命線でもある「細かさ」だ。守備で言えば5日の英国戦の最終回、無死満塁の場面。一ゴロで併殺が完成していない。捕手から一塁への送球が少し高くなったためだが、こういうプレーは命取りになりかねない。攻撃では犠打の精度が低い。決勝トーナメントでは1点を大切にする、日本らしい内容を見たい。

 世界的普及度の低さが五輪除外の理由とされてきたが、今大会は各国のレベル向上に目を見張った。イタリアやオランダといった欧州勢は、もう少し守備力を上げれば日本も簡単には勝てない。世界野球ソフトボール連盟(WBSC)理事として、うれしかったことも追記しておきたい。(元日本代表監督)

おすすめテーマ

2018年08月10日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム