日本4連勝 イランに金星!渡辺凱旋18点 W杯&五輪へ前進

2018年09月18日 05:30

バスケット

日本4連勝 イランに金星!渡辺凱旋18点 W杯&五輪へ前進
<日本・イラン>シュートを放つ渡辺(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 【バスケットボール男子19年W杯アジア2次予選第2戦 ( 2018年9月17日    東京・大田区総合体育館 )】 世界ランキング49位の日本は同25位のイランに70―56で快勝し、4連勝とした。NBAグリズリーズと「ツーウエー契約」を結んだ渡辺雄太(23)は2年ぶりに国内でプレーし、18得点と奮闘。25得点した米ゴンザガ大の八村塁(20)との二枚看板で攻撃をけん引した。日本は昨年のアジアカップ2位の強豪・イランを05年のアジア選手権以来、13年ぶりに下し、W杯&20年東京五輪出場へまた一歩前進した。
 2年ぶりに帰ってきた渡辺は果敢にゴールを狙い続けた。日本ではこれまで類を見ない2メートル6のオールラウンダー。時に強引にリングへアタックし、前が空いたら躊躇(ちゅうちょ)なく外から放る。イランの守備に苦しめられたものの、日本を攻守でけん引し「日本は本当に強くなっている」とうなずいた。

 前半はフィールドゴール9本中、速攻のレイアップ1本しか決まらなかった。チームも前半終了時点で31―35。それでもこの春までNCAA1部のジョージワシントン大でエースとして活躍してきた男は「攻めるのをやめると逆にダメだと思った。入らなくてもリングに向かっていった」。第3Qは出だしで速攻からレイアップなどを決め、日本は8連続得点で一気に逆転。42―37の場面では八村のアシストから豪快なダンクで流れを引き寄せ、近年3度(07、09、13年)アジア王者になっている強豪イランの勝機をつぶした。

 13日のアウェー・カザフスタン戦の17得点に続いて2桁得点となる18得点。だが、フィールドゴール成功率が35・7%と高くなかったため「僕のことを期待してくれたのに、それほどの活躍ができなくてすみません」と苦笑いしたが、後半は相手エース・ベヘナムを7得点に封じるなどNBAで評価されている守備力も見せつけた。

 日本は4連敗スタートだったが、これで4連勝。渡辺は米国に戻りNBAデビューの準備に集中する。今後はシーズンに突入するため、渡辺と八村が代表でプレーすることは厳しいが「今の日本なら(予選突破を)できる」と言った。世界最高峰の舞台で戦う男は日本に大きな自信を植えつけた。

 ◆渡辺 雄太(わたなべ・ゆうた)1994年(平6)10月13日生まれ、香川県出身の23歳。尽誠学園卒業後に渡米し、今年5月に米ジョージワシントン大を卒業。6月のNBAドラフトでは指名されなかったが、サマーリーグで活躍。7月にグリズリーズと、下部リーグを主戦場としながらもNBAでプレーできるツーウエー契約を結ぶ。父・英幸さん(59)は熊谷組の元選手で、母・久美さん(旧姓久保田、56)はシャンソン所属で日本代表でも主力だった。2メートル6、93キロ。

 ▽W杯への道 2次予選は1次予選の成績が持ち越され、12チームが2組に分かれて戦う。開催国の中国を除く7チームが19年W杯の出場権を獲得する。日本は20年東京五輪の開催国枠が確定しておらず、日本協会は出場枠確保にはW杯16強入りなどの実績が必要との見解を示している。

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