朝比奈 女子78キロ超級 雪辱の初V「自分に負けなかった」
2018年09月27日 05:30
柔道
「最後に競り負けなかったのは去年があるから。自分との闘いに負けなかったのが、この1年間の成長」
課題だった組み手が上達し、12年ロンドン五輪女王に一歩も引かなかった。十分な釣り手から先に技出しし、相手の背負い投げに何度も踏ん張った。準決勝までは投げて抑えて、全4試合とも技での一本勝ち。「自分の組み手になれたという実感がある」と自分自身を称えてみせた。
柔道界の常識にとらわれず、昨年の世界選手権後からは我が道を歩む。同年9月末には東海大女子柔道部を“卒部”。将来は医師になることを目指しており、予備校に通う時間を確保するためだった。6月には他の代表選手が参加したスペインでの国際合宿に参加せず、モンゴルへ単独武者修行。そうした行動に「嫌なことを言われることもあった」。だが立場や状況が変わっても、支えてくれた人たちもいた。恩返しは枕元の壁に画びょうで留めた昨年の銀メダルの「色を塗り替える」こと。独自路線は間違いではなかった。
4月には選抜体重別選手権、全日本女子選手権でアジア大会を制した素根輝(福岡・南筑高)に連敗。「負けて選んでもらった」という負い目を払しょくし「負けたから強くなれた」と感謝した。東京五輪代表は1枠。「最後は自分が勝ちます」。自分で選んだ道の先に、2020があると信じている。
◆朝比奈 沙羅(あさひな・さら)1996年(平8)10月22日生まれ、東京都出身の21歳。8歳で講道館の春日クラブで柔道を始める。渋谷教育渋谷高2年の13年から講道館杯4連覇。17年の全日本女子選手権で優勝し、初出場した世界選手権は準優勝。同11月の世界無差別選手権は優勝した。昨年9月限りで東海大柔道部を退部し、今年4月から東海大に在学しながらパーク24所属に。1メートル76、135キロ。右組み。得意技は払い腰、支え釣り込み足。
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