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遼 首位と2差発進!強雨1時間半遅れなんの68で暫定7位

2018年11月23日 05:30

ゴルフ

遼 首位と2差発進!強雨1時間半遅れなんの68で暫定7位
<カシオWO第1日>9番、ホールアウトした石川遼(左)は同伴組の藤田寛之と握手(撮影・井垣 忠夫) Photo By スポニチ
 【男子ゴルフツアー カシオ・ワールドオープン第1日 ( 2018年11月22日    高知県 Kochi黒潮CC )】 強雨によるコースコンディション不良のためスタート時間が1時間30分遅れたことで日没までに12人がホールアウトできず、サスペンデッドになった。ホストプロの石川遼(27=CASIO)は68の好スコアをマークし、首位に2打差の暫定7位と今季初優勝へ好発進。今大会に勝てば初の賞金王が決まる今平周吾(26=フリー)ら3人が6アンダーで暫定首位に立った。23日に第1ラウンドの残りと第2ラウンドが行われる。
 今季もいよいよ大詰め。石川は首位とは2打差で初日を終えた。スーパースター好みの見せ場到来。しかし、手のひらに残る感触が慎重にしていた。

 「自分が一打一打をどう感じるか。数字が良かったから満足というふうにそれを書き換えることはできません」

 前半の13、17番で第1打を右に大きく曲げた。カート道を伝ってピンをウエッジで狙えるところまで飛距離を稼いだ13番では第2打を2メートルに寄せてバーディー。運も味方に付けたが、18番の第2打で“直ドラ”まで試みた1Wに納得できない。「英樹から自分なりに学んだ」。前週のダンロップ・フェニックスで松山の容易に妥協しない姿勢を目の当たりにし、石川は求道者のようなゴルフを自らに課している。

 6年ぶりに米ツアーから日本ツアーに主戦場を戻した18年。史上最年少で選手会長に就任し、石川が賞金王に輝いた09年以降、ほぼ毎年、減少を続けていた観客動員数にようやく歯止めがかかった。石川にとっても日本ゴルフ界にとっても転機となるはずの今季。だが、石川本人は開幕戦の東建ホームメイト・カップで2位と快調な滑り出しを見せたが、いまだ優勝はない。

 6月には所属するCASIOの樫尾和雄会長兼CEOが死去。「まずは技術だ。現状に満足せずに追い求めろ」との恩師の言葉を胸に戦い続けたシーズンは、賞金ランク上位30人による次週の日本シリーズを残すのみとなった。

 20ヤードのアプローチを50センチに寄せてパーを拾った17番。その時、観衆の中から漏れたのは「奇跡は起こらんか」とチップインを願う言葉だった。土壇場の復活V。ファンはそれを待っている。

 ▼暫定7位・香妻陣一朗 賞金ランク73位から逆転シードを狙う香妻が首位に2打差の7位と好スタートを切った。「思ったよりはいい感じ。今週は優勝を目指そうかなと思ってやってます」。今大会での18位以上が最低条件だが、13番では残り120ヤードの第2打をPWで30センチに付けるなどショットが好調。ここまではシード争いの重圧もそれほど感じていない。姉・琴乃は9月に女子ツアーで初優勝。2人そろってのハッピーエンドを目指す。

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