【玉ノ井親方 視点】高安 あえて右四つの形から左上手許さず

2018年11月23日 08:30

相撲

 【大相撲九州場所12日目 ( 2018年11月22日    福岡国際センター )】 高安の立ち合いの当たりは、栃ノ心と五分。本来は左四つを得意にしているけど、この日は自分から右を差しにいった。栃ノ心が右四つだから、左差しにこだわるとケンカ四つになる。四つに組めるならと考え、あえて右四つの形になったんだろうね。その後もうまく取った。右のかいなを返して、相手に左上手を許さない。右をうまく使って相手に右サイドを意識させながら、左から投げを打って体勢を崩した。力強い相撲だったよね。
 貴景勝もこの日はいつも通りの相撲内容だった。低い姿勢で相手を下から押し込み、玉鷲が頭を下げて前に出ようとしたところを、タイミングのいい突き落としを見舞った。貴景勝と高安の13日目の対戦相手は、いずれも3敗力士。これからは星のつぶし合いになるけど、お互いに直接対決までは意地でも負けられないよね。(元大関・栃東)

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