タカマツ貫禄V 日本勢初快挙!2度目ファイナル制覇
2018年12月17日 05:30
バドミントン
最強ペアに、勲章がまた一つ加わった。今大会無敗で4年ぶり2度目の優勝。ツアーファイナルで複数回の頂点は、日本人初の快挙となった。16年リオ五輪金メダル以来となるビッグタイトル。女王の面目躍如だ。表彰台に上がった2人は笑顔を見せた。高橋は「世界トップのペアが出場する大会で気負わずできた」と言い、松友も「どこまでできるのか楽しめてできた」と振り返った。
背中を押される出来事があった。今大会前の全日本総合選手権1回戦で、ロンドン五輪銀メダルの藤井瑞希、垣岩令佳のフジカキペアと激突。今季限りで引退する先輩を圧倒した。試合後、憧れのペアから声を掛けられた。「一番凄いのは金を獲っても、現役で2人でやっていること」――。追われる立場となっても、第一線で走り続ける努力をねぎらってくれた。
来年から20年東京五輪へ向けた選考レースが始まる。2組しか出場できない女子ダブルスで、日本は世界ランク10位以内に5組がひしめく。「我慢して最後に勝って終われたのは、来年に向けて意味がある」と高橋。松友も「来年、再来年にいろいろなことを積み重ねられたら」と前を見据えた。五輪連覇は2人にとって「バドミントン人生最後の目標」。年内を最高の形で締めくくり、弾みをつけた。
◆高橋 礼華(たかはし・あやか)1990年(平2)4月19日生まれ、奈良県橿原市出身の28歳。宮城・聖ウルスラ学院英智中、聖ウルスラ学院英智高と進み、日本ユニシス入り。シングルスの妹・沙也加も日本ユニシスに所属。1メートル65、右利き。
◆松友 美佐紀(まつとも・みさき)1992年(平4)2月8日生まれ、徳島県藍住町出身の26歳。徳島中で全国中学優勝。宮城・聖ウルスラ学院英智高1年時に1年先輩の高橋とダブルスを結成。卒業後、日本ユニシス入り。1メートル59、右利き。
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