美誠、女子初の2年連続3冠!東京五輪金エースの自覚
2019年01月21日 05:30
卓球
「年下の選手には絶対に負けたくない、優勝を獲られたくない強い気持ちがあった」
最年少優勝を狙った14歳木原の挑戦を退けた。「挑戦者の気持ちで攻めた」。得意のサーブを効かせて1ゲーム目を13―11で競り勝った。強打を打たれても、微妙な変化をさせて返す。初の決勝の新星は「映像では分からないけど、実際は凄く変なボール」とお手上げだった。
小学生の頃。練習先から抗議の電話が、母・美乃りさんのもとにかかった。思いつくままに打ち、よく相手を困らせたからだ。その自由な発想が今、武器となっている。今季は中国勢を次々と破り、現地メディアから「大魔王」と名付けられた。最強国は、自国の脅威が現れると、コピー選手をつくって対策する。しかし、天衣無縫のまねは、難しい。
国内トップ選手で唯一、Tリーグに参戦していない。大学進学の誘いもあったが、「卓球のためにならない」と断った。自分を貫き、自分を磨き続ける。女子日本代表の馬場美香監督は「戦術の切り替えが早く、相手が対応できない。ますます幅が広がった」と昨年と比べての成長を説明した。
混合、女子ダブルスに続く頂点で、女子史上初の2年連続3冠を達成。続々と現れる若き才能の中にあっても“美誠時代”の到来は間違いない。「今年の方が楽しめたし、ホッとした3冠でした」。東京五輪で目指すは金メダル。日本初の快挙は、完全オリジナルの歩みで成し遂げる。
◆伊藤 美誠(いとう・みま)2000年(平12)10月21日生まれ、静岡県磐田市出身の18歳。2歳から卓球を始めた。11年に10歳で全日本選手権の女子シングルスで白星を挙げ、福原愛の最年少勝利記録を更新。16年リオ五輪団体銅メダル。現在、世界ランクは7位。1メートル53。利き腕は右。
▽卓球の東京五輪代表選考 20年1月発表の世界ランキング男女の上位2人がシングルス代表に内定。団体戦メンバーとして男女各1人が強化本部推薦で決まる。混合ダブルスは内定選手3人の中で最高の組み合わせを強化本部が決定する。
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