“野獣”松本薫 “爆笑”引退会見「第2の人生なんですが、アイスクリームつくります!」

2019年02月07日 15:18

柔道

“野獣”松本薫 “爆笑”引退会見「第2の人生なんですが、アイスクリームつくります!」
<松本薫引退会見>笑顔で引退のあいさつをする松本(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 柔道女子57キロ級で12年ロンドン五輪金メダルの松本薫(31=ベネシード)が7日、都内で引退会見を行った。昨年11月の講道館杯1回戦で敗退し、第一線を退く意向を表明していた松本は、オフホワイトのパンツスーツで登場。冒頭のあいさつで、いきなり「本日は寒くない中…あっ、すいません。寒くない、寒くない、お忙しい中、ご足労いただき誠にありがとうございます」と言い直し、会見場は笑いに包まれた。
 また、「今後の目標や夢や抱負は?」の問いに「えーっと、第2の人生なんですが、アイスクリームつくります」。質問者は戸惑いながら「といいますと」と聞くと「あのアイスクリームつくります」と再び答えた。

 質問者がさらに「もう少し具体的にお願いできますか」と聞くと「2月12日にオープンします」と言い、「電撃発表すぎるんですけど」には「すいません。今、お店の準備を急ピッチに進めています」と明かした。さらに「お店の情報を言える範囲で」と聞かれ「いいんですか、ここで宣伝して。すいません、ありがとうございます。あのー、高田馬場駅にある、東京富士大学の1階なんですけど、アイスクリーム屋さんを出します。ぜひ皆さん来てください」とPRし、再び笑いがわき起こった。

 一方、「松本さんにとっての柔道とは」の質問に、「キャプテン翼」を引き合いに出し、「サッカーボールは友だちって言ってすごいサッカーが好きって、その競技を好きじゃないとダメだっていうふうに私の中に洗脳があって、やっぱ私の周りも柔道が好きでやっている子が多かったので、好きじゃないとダメなんだろうなって思ってやってたんですけど、引退した今、私って柔道が好きか嫌いかっていったら別に嫌いでもないですけど、好きってわけでもなかったんだっていうのに気づいた」と独特の表現で説明する場面もあった。

 会見では、現在の心境を「柔道しないこと、練習しないのはこんなに楽なんだなって思いました」と吐露。現役引退の大きな理由を「私の中の優先順位が柔道よりも子どもにいった」と説明し「(柔道家として)野獣をつくるのにものすごい力が必要で、子育てと両立しながら野獣スタイルを維持するのは難しかった」と話していた。

 松本は石川・金沢学院東高(現金沢学院高)から帝京大に進んで頭角を現し、闘志むき出しの柔道スタイルなどで「野獣」の異名で親しまれた。世界選手権は2度制覇。銅メダルだった16年リオ五輪後に休養し、結婚。17年6月に第1子となる長女を出産後、「ママでも野獣」と宣言して復帰したが、全日本柔道連盟の強化指定選手から外れていた。

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