深堀が桑田氏に共感 人生を変えるきっかけとなった経験「大きい枠の中に入ると気付くことがある」
2019年02月07日 16:43
ゴルフ
そうした桑田氏との対談は「とても興味深く、有意義だった」と振り返る。
「桑田さんは、指導者も完璧ではないので、教えてもらう方も自分なりの対処法や、こういうものをやろうという考えをしっかり持ってなくてはならないと言っていた。自分のオリジナリティーをしっかり研究してやっていくことが大事ですよと。僕もそうでしたけど、人に言われたことをそのままやっても、うまくいかなかった」
深堀はジュニア時代に苦い経験をしたことがある。高校3年で日本ジュニアを制した後にナショナルチームに選出された際のことだ。「その時に先輩からいろいろ言われて。自分の実力もたいしたことがないと思っていたので、言われた通りにやったんです。でも、それからゴルフがおかしくなってしまった」
進学した明大では“ドライバーイップス”になり、卒業後に挑んだプロテストでも1Wを使えず3Wだけで何とか難関をクリアした。
スランプを抜け出したのはプロになってから。そのきっかけは、奇遇にも桑田氏と同じ米国での経験だったという。
桑田氏は巨人の若手時代に米国のウインターリーグに挑戦した際、現地での練習がうまくいかず悩んでいた。その時に日本から同行していたチームメートにナイアガラの滝の観光に誘われた。最初は「部屋でゆっくりしていたい」と断ったそうだ。しかし、しぶしぶ付いていったところ、自然の壮大さを目の当たりにし、小さいことに悩んでいる自分がばかばかしくなり気持ちが切り替えられたという。
深堀もプロ入り後、国内ツアーの出場資格を得られず、米国のミニツアーで武者修行した。片道3時間近くも車を運転して試合会場を往復。広大な米国の各地を転戦した。
「毎日毎日、運転して移動するんですけど広い国だから、行けども、行けども同じ草原の風景。景色が動かない。それをずっと繰り返していると、だんだん自分が悩んでいることが小さく思えてくる。するとドライバーショットが曲がって悩んでいる自分を許せるようになってきたんです。大きい枠(自然)の中に入った時に、今までの自分が何だったのかなと気付く瞬間がある。当時の僕と桑田さんの立場は比較にならないレベルですけど、同じだなと思いました」と共感した様子だった。
◆深堀圭一郎(ふかぼり・けいいちろう)1968年(昭43)10月9日生まれ、東京都出身。明大卒。11歳でゴルフを始め、明大中野高時代に日本ジュニア優勝。92年プロ転向。03年日本オープンVなどツアー通算8勝。夫人は進藤晶子元TBSアナウンサー。長女と3人家族。1メートル73、68キロ。
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