鈴木愛 完全Vで賞金女王争い前進!今季5勝目で3位浮上「諦めずに最後までやりきりたい」

2019年11月04日 05:30

ゴルフ

鈴木愛 完全Vで賞金女王争い前進!今季5勝目で3位浮上「諦めずに最後までやりきりたい」
優勝を決め笑顔を見せる鈴木愛(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 【女子ゴルフツアー 樋口久子・三菱電機レディース最終日 ( 2019年11月3日    埼玉県飯能市 武蔵丘GC=6585ヤード、パー72 )】 鈴木愛(25=セールスフォース)が1打差で逃げ切り、今季5勝目を挙げた。68で回り通算14アンダーとし、初日からトップを譲らない完全優勝で9月のニトリ・レディース以来の通算14勝目。今季の獲得賞金額は1億円の大台を突破。ランク3位に浮上し、同1位の申ジエ(31=韓国)との差を縮め、2年ぶりの逆転賞金女王へ前進した。
 18番で3メートルのバーディーパットを1メートルもオーバーさせた鈴木は「うわっ最悪」と心の中でつぶやいた。外せば申ジエとのプレーオフ。「一番しびれました」と重圧を感じながらもスライスラインをしっかり読み切り、ウイニングパットを決めてホッとしたように空を見上げた。「久しぶりにツアーの後半戦に勝ててうれしかった。ケガから復帰してすぐだったので自信にもなりました」

 心のスランプを乗り越えて復活した。左手首と左親指痛で9月末から1カ月間休養したが、その前からゴルフに悩んでいた。「練習しても練習してもうまくならなくて、ゴルフを見るのも聞くのも嫌になった」。そんな自分を冷静に見つめ直すために、都内で一緒に生活していた母・美江さんと弟・宏典さんを実家の徳島に帰し初めて2週間一人暮らしをした。「いつもは母がやってくれていた洗濯を自分でやって、料理も毎日作っていました」と気持ちをリセットし徐々にゴルフへの情熱を取り戻した。

 復帰2戦目ですぐに結果を出したが、準備も怠りなかった。今大会のグリーンが普段の試合よりも速いことを想定し、同じように高速グリーンのニトリの時と同じマレット型のパターを直前に投入。1打差をキープした16番の4メートルのバーディーパット、そして18番のウイニングパットなど勝負どころで得意のパットがさえた。

 この優勝で今季の獲得賞金額は約1億188万円となり、1位の申ジエとの差は約3081万円に縮まった。「申ジエさんも調子良さそうだけど諦めずに最後までやりきりたいです」。今週のTOTOジャパンクラシックは優勝賞金22万5000ドル(約2430万円)の高額賞金大会。2年ぶりの女王戴冠へ、ここから一気にギアを上げ差を詰めていく。(大渕 英輔)

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