女子やり投げの新星・北口榛花 “しなり投法”につながった他競技の経験
2020年01月11日 09:00
陸上
「高校(旭川東)に入学した時は、部活には入らず、通っていたスポーツクラブで水泳を頑張りながら大学に行くための勉強をしようと考えていたんです。そうしたら、同じクラスに陸上部の投てき希望の子がいて、陸上部のマネジャーをしていたのは中学のバドミントン部の先輩で…」
長身でスポーツ万能な子がいる。情報が陸上部の松橋昌巳監督の耳に届くのは必然だった。そして、北口は今につながる道へ手を引かれる形で歩きだす。
「“おいで”と何日も声を掛けてもらったので見に行きました。その日にやりを投げてみて、一回に全力を出せるというのが凄く魅力的だった。元々ペース配分が苦手で、水泳は前半飛ばして後半は…。バドミントンも組み立てが得意じゃなくて、とにかくスマッシュ打っとけ!という選手だったので。それと地面にやりが刺さる感じも爽快感があって、いいなと思いました」
かくして始まった競泳、陸上の二刀流。競泳は50メートル、100メートルの自由形が専門だった。“二兎(にと)”を追うには時間も、体力もいる。北口はストップを掛ける基準を決めていた。「どっちかが駄目になるまで」と。高1の10月、記録が伸びない競泳を諦めた。一方、やり投げは面白いように距離が伸びた。
「松橋先生が水泳やバドミントンの動きに置き換えて教えてくれたのが分かりやすく、習得できた感じがあります。そして、そういう引き出しが自分にあったのは、小さい頃から親がいろんなスポーツをやらせてくれたから。やり投げの腕の振り切りが凄く速いと言われるのはバドミントンのスマッシュ、肩や体の柔らかさは水泳の水の中での動きが生きていると思います」
国内大会では目立つ1メートル79の体を柔軟にしならせ、長い腕を速く振る。野球とは出身が違うからこその個性。
「私ほどしなった投げ方をする日本人はなかなかいない。自分には自分の特長があるから、人よりも距離を投げられていたと思うので、個性をなくさない投げをしたいです」
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