データで見る八村の第27戦 スーパースターたちが苦労した“21歳の別れ”
2020年02月08日 14:44
バスケット
1981年4月5日、2季目を迎えていたレイカーズのマジック・ジョンソン(1959年8月14日生まれ)はプレーオフ1回戦となったロケッツとの第3戦に先発。10得点、12リバウンド、9アシストとあわやトリプルダブルの活躍を見せたが、試合は86―89で敗れた。3試合制だったので1勝2敗で敗退。これが21歳最後の試合となった。
1985年2月15日。その後“バスケの神”となるマイケル・ジョーダン(1963年2月17日生まれ)も苦しんでいた。37分の出場で八村と同じ17得点を稼いだものの、ペイサーズに96―114で敗戦。新人としては奮闘したシーズン(平均28・2得点)だったが、21歳に別れを告げる日は精彩を欠いた。
怪物センター、シャキール・オニールは1972年3月3日生まれ。21歳最後の試合となったのはマジック時代に迎えた1994年3月4日のナゲッツ戦だったが89―98で敗れた。41分出場して22得点と11リバウンドを記録したが、勝利にはつながらなかった。
ティンバーウルブスの高卒選手として注目を集めたケビン・ガーネット(1976年5月19日生まれ)は21歳で迎えた1997年シーズン(労使紛争で82試合から50試合に短縮)、平均26・3得点を挙げたが、プレーオフ1回戦でスパーズに1勝3敗で敗退。1998年5月15日の第4戦では46分も出場して20得点と16リバウンドをマークしたが、22歳のバースデーを迎える4日前にシーズンはピリオドを打った。
八村のチームメートで今季のウィザーズをけん引しているブラドリー・ビール(1993年6月28日生まれ)にとって21歳最後の試合となったのは2015年5月15日のホークス戦。それはプレーオフの東地区準決勝第6戦だったのだが、ウィザーズは91―94で敗れ、2勝4敗での敗退が決まった。43分出場して29得点を稼いだビールの奮闘は報われなかった。
21歳最後の日…。16日のオールスターゲームで主将を務めるヤニス・アデトクンボ(バックス)は2016年12月5日のスパーズ戦で負けているが、レブロン・ジェームズ(レイカーズ)は2006年12月29日のバックス戦で勝っている。ただしもっとも輝いたのは、1月25日のヘリコプター墜落事故でこの世を去ったコービー・ブライアント(レイカーズ)だったかもしれない。
1978年8月20日生まれなので、1999年シーズンの最後の試合が“21歳の別れ”となるが、その試合はなんとファイナルの第6戦。2000年6月19日に地元ロサンゼルスのステイプルズセンターでペイサーズを116―111で下してレイカーズは12回目の優勝を飾っているが、当時背番号8をつけていた3季目の若手ガードは44分もコートに立ち続けて26得点と10リバウンドをマークし、MVPとなったオニールたちとシャンパンを浴びていた。フィールドゴール(FG)の成功は27本中8本とシューティングには精彩を欠いていたものの、彼にとってはNBAで初めての優勝。それから20年。「あきらめなければ何かが起こる」という不撓不屈の精神は、同じ8番を背負うルーキーが21歳最後の日に受け継いだような気がしてならない。(高柳 昌弥)
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