アン・ソンジュ 韓国女子ゴルフは二重三重のチェック態勢 感謝口に「選手のためにこんなにやってくれて」
2020年05月17日 10:40
ゴルフ
試合が無観客で実施されたことについては「本当に慣れなくて。韓国ではステップ・アップ以来です。おかしな言い方ですが、練習ラウンドの雰囲気の中でやっている感じでした」と戸惑いもあったようだ。
通常の試合ではコーチやトレーナー、マネジャーを試合会場に帯同し、選手を中心にしたチームで活動する。スタート前にはトレーナーが体調を整え、コーチがスイングなどをチェックするが、今大会ではそのコーチ、トレーナー、マネジャーも会場には入れなかった。今後、こういう状況が続けば、試合前の調整の仕方も大きく変わってきそうだ。
試合会場への入場が許された選手、キャディーの活動にもいくつかの制限がある。今大会では選手同士、キャディーとのハグや握手、ハイタッチの接触をなるべく避けるようにKLPGAから指示が出ていた。そのため、コース内では“代用”としてエルボータッチが繰り返された。
試合前後のメディア対応も2メートル以上のソーシャルディスタンスを保ちながら選手、メディアともにマスクを着用。選手だけが質問に答える時に言語を明瞭にするためにマスクを外して話していたという。
今大会は通算2オーバーの77位で17日に行われている最終ラウンドに進めなかった。
「冬にすごく頑張ったのに試合がなくなってモチベーションが落ちてしまったのも事実です。これから練習量を上げていきたい」
先行き不透明な日本のツアーについては「日本の試合が開幕したら日本に行きたいと思っています。私のメーンは日本だから。試合の感覚を忘れないようにしたいと思います」と今後も長期シードを持つ韓国ツアーで試合勘を磨きながら日本の開幕を待つ構えでいる。