桃田“3密回避合宿”で本格復帰濃厚 希望殺到のNTCより地方、日程ずらし男女別で
2020年05月31日 05:30
バドミントン
NTCは、多くの競技団体が拠点として使用。同専務理事によれば緊急事態宣言が明けた後、NTCには使用希望団体からの連絡が「殺到している」という。宿泊施設「アスリートヴィレッジ」は448人の宿泊が可能だが、新型コロナウイルス感染拡大のためツインタイプなど2人以上が使える部屋も1人使用となり、宿泊人数が限られる。大浴場や食堂では、他団体も含めた密が発生しやすいことも理由となった。
そこで浮上したのが、NTC以外での男女別合宿。同専務理事は「47都道府県のいずれかで日程をずらしながらやりたい」とし「チームがある場所が候補」と明かした。男子ならトナミ運輸のある富山県、女子なら再春館製薬所のある熊本県などが候補となる。混合ダブルスは男子に含まれる。参加人数を減らすことで密が避けられ、日程もずらすことで朴柱奉(パクジュボン)ヘッドコーチ(55)もまんべんなく選手チェックが可能だ。
合宿には1月に遠征先のマレーシアで交通事故に遭った桃田も合流予定。実戦復帰へ状態上向きという報告を受けた専務理事は「間違いなく参加してくれると思う」と語った。五輪では全種目で金メダルの可能性のあるバドミントンは、1年後へ向けて慎重なスタートを切る。
▽ナショナルトレーニングセンター(NTC)日本初のトップレベルの競技者専用トレーニング施設。東京都北区西が丘に建設され、10競技の専用練習場を備えた体育館には、10面のバドミントンコート、バレー、バスケットボール、体操、柔道、卓球などの専用練習場や屋内プールが備わる。各施設には最新の映像設備を設置。宿泊施設は448人収容可能で、24時間対応の食堂、大浴場を完備。総工費(建設費や土地取得費含む)約370億円で07年12月に竣工(しゅんこう)した。